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札幌ラーメンの代名詞「西山製麺」が米国法人設立

開拓者の助け合い精神で本格派ラーメンを米国でも

西山製麺

(左から)「ニシヤマラーメンUSA」代表取締役の川上幹雄氏と「西山製麺」代表取締役社長の西山隆司氏

北海道を旅したことがある人なら誰しも、あの独特の温かさが忘れられないことだろう。美しい自然、美味しい食材…でもなにより人があったかい。そんな風土が育てた食文化がある。札幌ラーメンだ。

「札幌の繁華街っていうのは戦後いろんなところから引き揚げてきた人が集まって屋台を出していた場所で。本州みたいにお師匠さんに料理を教わって、後に自分の店を出して、っていう食文化の育ち方とは違う流れがあるんです。お隣さん同士で一緒にスープを考えて、具を工夫して…。それが後に札幌ラーメンになっていったので歴史が浅くて、札幌味噌ラーメンは生まれてまだ60年ほどなのです」。こう話すのは札幌を拠点とする「西山製麺」の西山隆司代表取締役社長だ。

西山製麺の名を知らない人は道内(北海道)にはいない、と北海道人は口々に言う。1953(昭和28)年、まだ戦争の影響が残る発展途上の札幌で業務用生ラーメン専門メーカーを立ち上げたのが始まり。製麺会社だったはずが、63年後の現在、同社は社内の厨房設備で無料のラーメン店開業支援を行い、札幌市内95%の小学校から食文化教育を受け入れ、すっかり北海道ラーメンの象徴となっている。

名前を売り込もうと躍起になったことはない。ただただおいしいラーメンを作ろうと助けあってきたら、いつの間にかここにいた。「おいしいレシピを開発したら内緒にするのが普通でしょう? でも北海道では、みんな教えちゃうんですよ。開拓の、助け合いの精神」と笑う西山社長。気づけば麺の種類は500以上。出荷先のラーメン店と必死で商品開発した結果だ。

北海道の風土と情熱が生んだ文化を米国に伝えたい

そんな西山製麺が米国現地法人「西山ラーメンUSA」を設立した。同社代表取締役の川上幹雄氏は「北海道の風土と情熱が生んだ文化をアメリカに伝える仕事ができて光栄」と意気込みを見せる。

「“RAMEN”はこれから寿司(すし)と同じような発展を遂げると思うのです。本物志向型と現地適応型の差がますます出てくるはず。私たちの麺は本格派向きの麺。本物の札幌ラーメンをアメリカで作りたい方に“西山さんを頼ろう”と思い出していただけたら」。アメリカ大陸に上陸した助け合いの波はどこまでRAMEN文化を広げていくか。展開が楽しみだ。

◎情報
西山製麺株式会社
【ウェブ】http://www.ramen.jp/

〈米国現地法人ニシヤマラーメンUSA〉(担当:川上)
【電話】202-808-1109
【Eメール】
kawakami.usa@ramen.jp

(2016年7月16日号掲載)


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