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NY インタビュー VAMPS (2)

VAMPSの方がラルクより世界に近いと思う

「ガチ」BOUT. 166

 

VAMPS

 

ラルク・アン・シエルのボーカリストHYDEとオブリヴィオン・ダストのギタリスト、K.A.Zによるロックユニット、VAMPS。米国、ドイツ、スペイン、フランス、英国などでワールドツアーを行うなど活動の場を広げている。昨年12月、ニュー ヨークで3年ぶりのライブを行った彼らに、今と今後の活動について話を伺った。
(聞き手・高橋克明)

 

NYの3年ぶりライブ盛況

VAMPSとしては3年ぶりのニューヨークコンサートです。

K.A.Z(以下「K.」) あれからもう、3年経っちゃったんだってくらい早いですね。ファンも待っててくれてた分、今回が楽しみです。

HYDE(以下「H」)  逆にその3年で、どれだけもう一度VAMPSを観たいって思ってくれている人がいる んだろうなって。ファーストコンサートってみんな来てくれるんですよ。「やっと来た!」って感じで。でも2回目はその時の印象が良くないと来ないと思うん ですよね。「いやぁ、もう前観たからいいや」ってなると思うんですよ。だから明日のコンサートでどれくらいの人が来てくれて、どれくらい盛り上がってくれ るのか、そこはちょっと気になりますね。

2012年にはラルク(・アン・シエル)として、あのマディソンスクエア・ガーデンで日本人単独初のコンサートも成功させました。ここにきて、またVAMPSでする意図は何でしょう。

HYDE VAMPSはまだマディソンスクエア・ガーデンでできるようなパワーはないけれど、でもアメリカで根付くのはVAMPSの方かなと思ってるんですね。

なるほど。

HYDE 例えばVAMPSの曲が(こっちで)ラジオで流れてもおかしくないけれど、ラルクが流れるとちょっと違和感があるかもしれない。そう意味ではVAMPSの方が世界に近いと思いますね。(世界に向けては)やりがいのある音楽じゃないかと思ってます。

世界と言えば、今回、ドイツ、スペイン、フランス、英国、ロサンゼルスとツアーで回られました。

K.A.Zすごくいい形で終えられて、確実に今後につながっていく手応えは得ることができましたね。だから次はもっと多くの人に来てもらえるんじゃないかなって。

欧州の観客の反応はいかがでしたか。

HYDE まだ(日本のように)ファンのコミュニティーが確立されてない分、たどたどしい感じはありますけど、その分ダイレクトな反応をしてくれた気がしますね。

世界中でどこが一番反応が良かったでしょう。

HYDE 南米じゃないですかね。チリのライブはすごかったです。なんかね、「待ってた感」がすごいんですよ。彼らは日本のこと大好きなのに、めちゃめちゃ遠いから(簡単に)行けないじゃないですか。だから、日本のアーティストに飢えてるんですよ。

3年前のニューヨークはどのような印象で残っていますか。

K.A.Z (ライブの)何日も前からテント張って泊まりがけで待っててくれたファンもいて。開始前の楽屋に いる時から(会場で)みんなが歌ってる声が聞こえたりして、本番まで持つのかなって心配しましたけど(笑)。本番始まったらすごいパワーで。待っててくれ たんだなって感じました。

VAMPSファンってすごいですよね。どこのファンより熱いというか、局地的な熱が高すぎるというか。

K.A.Z やっぱり、日本のバンドとして海外で戦おうっていうところに、みんなが共感してくれてるんだと思いますね。

HYDE あの……僕たちは吸血鬼なんでね。多分、彼らは血を吸われたんだと思います。だから、もう中毒になってる。(笑)

本当にそんな感じに見えます(笑)。(08年に)結成して5年になりますが、お互いにとってそれぞれどんな存在でしょうか。

HYDE ネコとタチみたいな感じですかね。

すみません、書けないです。(笑)

HYDE 書けないね、確かにね(笑)。どっちがネコで、どっちが…。

いいです、言わなくて。大丈夫です。(笑)

v2

HYDE (笑)。あのー、いい具合で凸凹な状態になってるんですね。あ、エッチな意味じゃないいですよ。(笑)

分かってます(笑)。(自分に)ないところを補い合っているという意味で。

HYDE そうですね。得意分野がうまく分かれてて、僕がプロモーション系というか演出とかにこだわるんですけれど、彼の方が音楽的に任せられることが多かったりして、いい具合にズレてる。「じゃあ、ここはオレがやっとくわ!」っていう感じがうまくできてる気がしますね。

K.A.Z活動していく上でお互いの持ってない部分を持ってると思います。でも、見てる先は同じだから、うん。到達するまでのプロセスはいいバランスで進んでいけると思いますね。

3年前のインタビューではラルクの方が商業的で、VAMPSの方が音楽を楽しめるとおっしゃってました。「“大人の修学旅行”みたいでワクワクする」と。

HYDE こっちの方が舵を取りやすいのは事実ですね。戦略的にできると思います。
明日のコンサートでは何を伝えたいでしょうか。

HYDE 3年前よりもさらにVAMPSのいいところがぐっと出てると思うので、すごくベストな状態でコンサートできると思ってます。来て観てさえもらえれば、きっとVAMPSのこと好きになってくれると思います。

K.A.Z 3年前より磨きがかかって、パワーアップしてるんで、前回より楽しめると思いますね。やっぱりVAMPSの良さってライブのカッコよさだと思うし、ちょうどいろいろと海外を回って来ていい感じで力が抜けて、自然体でできると思います。

ところでHYDEさんは3年前のインタビューの時、あんまりニューヨーク好きじゃないっておっしゃってたんです。(笑)

HYDE それは、今でも。(笑)

でも、あの時、ハイラインからダウンタウンに下っていく景色を見てちょっとだけ好きになったとおっしゃられました。

HYDE そうそう。ちょっとね(笑)。で、そこから変わってない。(笑)
(笑)。行かれたい所もありませんか。

HYDE あ! あのナントカ博物館。セントラルパークの近くにある、映画にもなった…。

自然史博物館ですね。もう、ぜひ!行ってください。行って好きになってください(笑)。K.A.Zさんは?

K.A.Z 自由の女神? 前回行こうと思ったけど、ちょうど最後の船が出ちゃって。そのまま行けずじまいでしたね。

では今回…。

K.A.Z も行けないですね。(笑)

もう行くつもりないですね。(笑)

K.A.Z いやいや、そんなことないですよ。ただ昼間は時間がなくて。

HYDE ヘリで行けるよね。夜にね。

あ、行けますね。行っちゃいましょう。

K.A.Z …まぁ、もうちょっと暖かい時期になってから…。

HYDE 結局、今回は行く気ないのね。(笑)

(笑)。それでは最後に読者にメッセージをお願いします。

K.A.Z 同じ時代を生きてる同志として、目標に一歩でも近付けるように、同じ日本人として頑張っていきましょう。

HYDE 多分、僕たちよりもっと頑張ってる人がたくさんいらっしゃると思うんですよ。だから僕たち自身も皆さんの
後についていかないとって感じですね。教わりたいくらいです。日本の文化って、一昔前では考えられないくらい車はもちろんのこと、食文化も、プロ野球選手 も出てきたりで音楽だけが取り残されてると思うんですよ。僕たちにとっては逆にそれが狙い目だったりするので、だからこそ自分たちはここに大きな夢を持っ て行動できると思ってるんですね。どこまで行けるのかっていうのはすごく大きな賭けでもあるけれど、きっとこれを読んでくれてる人にも似たようなところが あるんじゃないですかね。

 

VAMPS 職業:ロックミュージシャン v3L’Arc en Cielのボーカリスト・HYDE(左)、オブリヴィオン・ダストのギタリストK.A.Zによるロック・ユニット。2008年に結成。同年7月に1stシ ングル「LOVE ADDICT」を発表。翌年には1stアルバム「VAMPS」をリリース。08年からの5年間で国内・海外合わせて250本ものライブを展開。海外での活 動も積極的に行い、ワールドツアーとして北米・南米・欧州・アジアなどでのライブを敢行する。L’Arc en Cielともオブリヴィオン・ダストとも異なる、二人が生み出す新たなロック・サウンドが多彩なフィールドから注目を集める。13年2月、ユニバーサル内 のレーベル「デリシャス・デリ・レコーズ」に移籍。同7月に移籍第1弾となるシングル「AHEAD/REPLAY」をリリースした。
公式サイト:www.vampsxxx.com、myspace:www.myspace.com/vampsofficial

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

(2014年2月15日号掲載)


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