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インタビュー MISIA

またここで歌いたい

「ガチ!」BOUT.118

 

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3月25日にワシントンDCで開催された「桜祭り」のオープニングセレモニーに内閣府の要請を受けて出演した歌手のMISIAさん。東日本大震災に世界中から寄せられた支援に対するお礼を「クールジャパンメッセンジャー」として発信。感謝の気持ちを込めた4曲を6000人の前で披露し、自身初となる米国ライブを大喝采の内に終えた。5オクターブを誇る音域と圧倒的な歌唱力で観客を魅了し、完璧なまでのライブパフォーマンスで高く評価される歌姫に、セレモニーの翌日お話を伺った。(聞き手・高橋克明)

 

首都ワシントン「桜祭り」で熱唱  

昨夜のオープニングセレモニーでのライブは大歓声で幕を閉じました。一夜明けてお気持ちを聞かせてください。

MISIA 実はアメリカでのライブは初めてのことだったので、すごく緊張してたんですね。いい歌を届けたい、日本の思いを伝えなきゃ、って最初は気負っていた部分もあったと思うんです。でも、すぐにアメリカの皆さんの日本に対する温かで、熱い思いが伝わってきたのでとっても感動して。楽屋に戻った瞬間に涙がこぼれるくらいうれしかったです。

いつもの日本でのライブとはお気持ちも違いましたか。

 

MISIA そうですね。でも、どこであってもライブは毎回緊張するものなので。ツアーをやっていると20本、30本とするわけですけども、来てくださっているお客さまにとっては、今日という日のライブ、今日一日の、一度しかないライブですので、その日にどんなものを届けられるか、気持ちを込めてやらないとって思ってます。

昨夜はアメリカならではの驚くほどのスタンディングオベーションも起こりましたが。

 

MISIA 音楽に国境や言葉の違いはないんだなってあらためて感じました。以前、“Music is languages”っておっしゃった方がいましたけれど、本当に音楽を通して通じ合えることってあるんだなぁって。特にこちらの方って自分が感じたことをそのままダイレクトに返してくださるじゃないですか。自分が今、感じたことをすぐその場で表現してくださる。楽しいと思ったらすぐに踊って、良かったよって思ったらすぐに拍手を下さって。びっくりしたのは最後に、全員が同時にわーって立ってくださったんですね。こう、周りが立ったから自分も、って様子じゃなく、その一瞬で皆さん同時に立って拍手を下さって…。本当にやって良かったなぁって思いましたね。

今回は内閣府から要請されて“クール・ジャパン・メッセンジャー”に任命されての来米でした。

 

MISIA そのお話をいただいた時はすごく緊張しましたけれど、でも同時に日本の素晴らしさをこちらの方に知っていただけるチャンスだなとも思いました。音楽に限らず日本の文化や伝統から世界に発信できることってすごくたくさんあるって日ごろから感じていたので。

そして今回の桜祭りは(日本からの桜寄贈)100周年という記念すべき区切りのイベントでした。

 

MISIA 桜がこの地で咲き続けて100年、たくさんの人に愛されているっていう事実にまず心打たれましたね。去年の震災の際、被災地のために何かしなきゃと思いつつ、その時は自分の無力さというものをすごく感じてたんですよ。そんな時に世界中からサポートや祈りの言葉が贈られて、すごい力を、元気をいただいたんですね。自分が無力だとか思っている場合じゃない、被災地の方のために今、自分ができることは何かを考えなきゃいけないって思わされたんですね。勇気をもらったんだと思います。

今年は暖冬でその桜もすでに散ってしまったのは残念でした。

 

MISIA でも日本は桜が散った後でも“葉桜”って呼ぶくらい、その後の景色も楽しむ文化があるので(笑)。街を歩いていても、どこからともなく桜の花びらが風に乗ってくるだけでも、すごくうれしかったですし、(桜並木がある)ポトマック川のほとりに世界中の人たちが集まって見ている光景にも感動しましたし、本当にたくさんの方の思いと願いが今回のイベントに込められているんだなぁって。そこに音楽で参加させていただけたことをすごく光栄に思いますし、日本の心というものを少しでも昨夜は伝えることができていたなら、本当にうれしいなぁって思います。

今回はアメリカでもアルバムがデジタル配信されましたが。(※下記参照)

 

MISIA もう本当にたくさんの方に聞いていただけたらって、それだけですね。昨日も(曲を)初めて聞かれたアメリカの方が“どこで聞けるの”って聞いてくださって。一人でも多くの方に聞いてもらいたいです。

今後もアメリカでの活動を視野に入れられますか。

 

MISIA 昨日、実際に歌ってみてぜひ、またここで歌いたいなって思いました。ここは素晴らしいミュージックシーンが生まれる場所だと感じたので。ミュージシャンって自分の思いが伝わったんだなって感じると、やっぱりもっと発信したいって思うものなんですね。ライブって相乗効果ででき上がるものなので、またここでできたら、次はどんなものが生まれるんだろうって。すごくワクワクした気持ちになりましたね。

最後に在米の読者にメッセージをお願いします。

 

MISIA アメリカに初めて来たのがもう15年くらい前なんですけど、来るたび、こちらの方が日本の事をより深く知ってくださっているのが分かるんです。「アジア人」って枠じゃなく「日本人」として日本語で話しかけられるようになってきているし、それはやっぱりこちらで頑張っている日本の方々の力なんだと思いました。だからこれからも日本の素晴らしさをどんどんと伝えて、世界との距離をどんどん縮めて、楽しい世界に、ステキな世界にしていただきたいなって思います。

MISIA(ミーシャ) 職業:シンガー

1998年「つつみ込むように…」でデビュー以来、「Everything」や「逢いたくていま」など数多くの名作を発表。全作品販売総数3000万枚以上を記録し、アジア全域においても人気を博している。2004年には女性ソロシンガーとして日本初の5大ドームツアー開催。08年には日本をはじめ、台湾、上海、シンガポール、ソウル、香港の5都市を含む、アジアでのアリーナツアーを開催。10年5月にはFIFAワールドカップ公式アルバムに「MAWARE MAWARE」が収録され、世界デビューを飾った。その活動は音楽だけにとどまらず、国際機関と協力、途上国の子供たちの教育問題を中心に支援活動を行うなど、社会貢献活動にも注力している。10年3月、国連より生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)名誉大使に任命された。公式サイト:www.misia.jp

写真:オープニングセレモニーで歌うMISIAさん=3月25日ワシントン市内(提供写真)

3アルバムを米国で配信中!

故マイケル・ジャクソンさんやスティービー・ワンダーらの名曲をカバーした「MISIAの森 -Forest Covers-」=写真、東日本大震災復興応援メッセージソング「明日へ」や2010FIFAワールドカップ公式ソング「MAWARE MAWARE」が収録されている最新アルバム「SOUL QUEST」、オリジナルアルバムでありベスト盤ともいえる究極のバラードアルバム「JUST BALLADE」の3枚が、3月21日から「iTunes(アイチューンズ)」やアマゾン・ドット・コムから米国で配信された。iTunesのダウンロードはここから。

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

(2012年4月7日号掲載)


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