FB Tweet はてぶ RSS
ニューヨークのイマを知る情報サイト

インタビュー ヴェルサイユ・フィルハーモニック・クインテット

僕たちの曲を愛してくれるのはどこの国でも違いはない

「ガチ!」BOUT.41

 

 

世界的に注目を集めるビジュアル系ロックバンド、Versailles-Philharmonic Quintet(ヴェルサイユ・フィルハーモニック・クインテット)が2度目となる米国ツアーを行った。ライブのためニューヨークを訪れた彼らに、世界での公演、今後の米国での活動について話を伺った。(聞き手・高橋克明)

 

2度目の米国ツアー/NYで初ライブ敢行 

今までの人生でこうやってビジュアル系バンドの方と直接お話しさせていただく経験が一度もなかったもので(しかも1対5で)緊張しています。

KAMIJO あ、普通の人間なんで(笑)。

それと、この連載で今まで対談させていただいた方々っていうのが、例えば三枝師匠であったり、チョ・ヨンピルさんであったりするんですが、バンドのイメージ的にこのインタビュー、お受けになって良かったんですか?

TERU ぜんっぜん(笑)。ピッタリです。

KAMIJO むしろ、そんな大物の方たちとって恐縮してます。

良かったです(笑)。それではまずお聞きしたいのは、今日の本番ですが、今のお気持ちはいかがでしょうか。

KAMIJO いよいよ、ここ(ニューヨーク)に乗り込んできたなって感じですね。日本でいうと東京みたいなところだと思っていますので。

全米各地を回られてきて、それぞれ観客の反応はいかがだったでしょうか。

KAMIJO(各地で)ものすごく温かい声援をいただきました。ただ、その時に課題や反省点も感じたので、今日のステージはそれを踏まえて臨みたいと思っています。

日米でライブのノリというかお客さんの反応に違いはありますか。

KAMIJO やはり違うと言ったら違うんですけど。ただ(国によってというより)僕たちの曲をいつも聞いてくれているファンっていうのは、もうライブの途中で分かっちゃうんですね。どこの国の人たちでも日本語の歌詞を覚えてくれている、一緒に口ずさんでくれるんですよ。曲を愛してくれて、僕たちを愛してくれる。それはどこの国でも違いはないですね。

HIZAKI ただ、あえて言うなら、特にアメリカの方はライブ中、体の全部を使ってくれますね。声も足も腰も、そのすべてを使って表現するのは上手かもしれないです。みんなの動きに合わせる日本人と比べてアメリカ人は自由に個人の思うままに動いてくれる感じはするかな。

こちらでのコンサートに日本人の観客もいるわけですよね。

KAMIJO 少ないですね。一人いるかいないかくらいじゃないですか。

HIZAKI ツアーを組んで日本から来たりしない限りは基本アメリカ人ですね。

じゃあ、分かりやすいですね。日本とアメリカのライブの違いというか。…どっちが好きですか(笑)。

KAMIJO どっちも好きですよ(笑)。前回(アメリカに)来た時に、ものすっごい歓声と素晴らしいリアクションをいただいて、正直、日本より好きかもってインタビューで話しちゃったんですよ。そうしたら、日本のファンの子たちがすっごい頑張ってくれて、日本のライブが、そこからいい方向に変わっていったんですね。そうやって世界中のファンの子同士が意識し合って、ヴェルサイユ(フィルハーモニック・クインテット)の一番のファンでいたいって気持ちをみんなが持ってくれる。その事が何よりうれしいですね。

なるほど。本当に世界中にファンがいらっしゃって、「オフィシャル・ストリート・チーム」っていうのがありますよね。それって普通の事なんですか?

KAMIJO 正直な事を言うと初めは僕たちも知りませんでした。日本の(事務所発信の)有料のファンクラブではなく、(「ストリート・チーム」は)あくまでファンの子たちが無償で広げてくれるものなんですよ。今や彼らの力っていうのは僕たちの海外の活動には絶対に欠かせないものになっていますね。

世界中のファンが自主的に活動されているわけですね。

KAMIJO スペインだったかな、まぁどこの国のライブでもコンサートが終わると「ストリート・チーム」の代表の子がいつも楽屋にあいさつに来てくれるんですけど、スペインの時に来てくれた子は新しい星を発見していて、それでその星に僕たちの名前をつけてプレゼントしてくれたんですよ。

星って、あの星ですか。(上を指差して)

HIZAKI あれは、めちゃめちゃもう感動しましたね。

じゃあ、「ヴェルサイユ」っていう名前の星が…。

皆さん ある! (誇らしげに)

すっごいですね。星をプレゼントというのは。では実際に見られた事も。

皆さん …(目をそらす)

あ、まだないんですね。

YUKI まだ、ないんですけど(笑)。これから機会があれば、ね。

KAMIJO 別にプレゼントを期待とかしてるわけでなく、やっぱりどこの国のファンにもスゴイ熱い思いを感じる事ができるという事ですね。

今までインタビューさせていただいたあらゆる業界の方は、落語家であり、バイオリニストであり、歌舞伎役者であり、格闘家であり、映画監督であり、皆さん、ニューヨークのお客が一番厳しかったと言います。その意識はありますか。

KAMIJO 確かにそれは聞いてました。コーディネーターから、スタッフから、皆さん、ニューヨークは厳しいよって。でもいつの間にか決まっちゃったんで、だから、もうやるしかないなって感じです(笑)。ただ、東京の音楽シーンも決して厳しくないわけではないので、その中で鍛えてきましたから。その自信が大丈夫だって(自分に)言ってますね。

なるほど。ニューヨークは初めてとお聞きしました。皆さんに印象をお聞きしたいのですが。

HIZAKI まず、“都会”にびっくりしましたね(笑)。やっぱりいろんな人種の方がいて、この街自体が活気にあふれている感じがします。この街に来て実際に歩いてみて、生きてる実感がしました。街自体のパワーを感じましたね。

YUKI ずっとブラウン管を通して見てきたところだったんで、「来たな」って感じです。一番大好きな国の一番好きな街だったので感慨深いですね。

Jasmine You とてもあこがれてた街なので、ここでライブが出来る事はすごく光栄です。

TERU そうですね、特に僕はニューヨークってものに対して気構えとかなくて、知識も全然何も持ってこずに来たんで。うん、来てみると全然、なじめちゃいそうな感じでしたね。

KAMIJO ブロードウェイっていうだけあって、いろんなショーであったり、ミュージカルであったり、CDのプロモーションの看板だったり、すべてエンターテインメントに囲まれている街だなって思いました。その凝縮されている中でライブをやらせてもらうありがたさを感じつつ、度肝を抜いてやりたいなっていう思いです。

最後にリーダーであるKAMIJOさんから読者にメッセージをお願いします。

KAMIJO そうですね。僕たちは日本では「ヴェルサイユ」という名前で活動しています。今回、商標登録の問題で米国内での活動を「ヴェルサイユ・フィルハーモニック・クインテット」という名前で活動せざるを得ない状況になるんですが、それでも僕たちが、We are the Versailles、そういう気持ちを持ってステージに立ちたいですね。

◎インタビューを終えて ビジュアル系バンドに全く明るくない僕はインタビュー前、何を聞くかとても緊張していまし た。この連載史上、一番戸惑っていたかもしれません。でも5人に直接お会いしたら、すぐにこの連載史上、一番リラックスしてしまいました。皆さんとてもい い人で、そして何より自分たちの音楽に対しての熱意がそれぞれから痛いほど伝わってきました。そして、ライブ。日本人のアーティストがここまでアメリカ人 の観客を熱狂させられるのか、というほどの盛り上がりを見せられました。あぁ、この歳にしてビジュアル系にはまってしまうのか。少なくとも彼らがまた ニューヨークに来た時は必ず会場に足を運ぶつもりです。

Versailles-Philharmonic Quintet(ヴェルサイユ・フィルハーモニック・クインテット)

職業:ロックバンド

2007年3月、KAMIJO(元LAREINE)とHIZAKI(元SULFURIC ACID)を中心に、雀羅、”HIZAKI grace project”のJasmine You(ベース)と藍華柳のTERU(ギター)、そして老舗ライブハウス目黒鹿鳴館の推薦ドラマーのYUKI(元Sugar Trip)が加わり結成。同年5月にYouTubeに予告編映像を公開すると海外メディアからのライブ出演依頼や取材が殺到。それがきっかけとなり日本でも知名度をあげる。公式サイト:http://versailles.syncl.jp/

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

(2008年11月22日号掲載)


ページのトップへ