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インタビュー VAMPS(1)

音楽で国境を超えていく

「ガチ!」BOUT.82

 

ワールドツアー中のロックバンド、VAMPSが9日に2度目のニューヨーク・ライブを行なった。結成わずか3年目にもかかわらず、世界的な人気を誇るおふたりに米国でのライブ、音楽に対する思いなどを伺った。(聞き手・高橋克明)

 

NYで1年ぶりにライブ

明日に迫った、1年ぶりのニューヨークステージへの意気込みを聞かせてください。

HYDE そうですね、今年も来れてよかったというのと、やれる限りのことをやりたいなっていう、それだけですね。気合い、入ってますよ。(にっこり)

K.A.Z まだ、VAMPSの音楽を聴いたことない人もたくさんいると思うので、うん、その人たちに向けても、いい状態で、いいライブにしたいなって思いますね。

すでに全米で10カ所以上のライブを成功させていますが、米国でのライブは日本の時と気持ちに違いがありますか。

HYDE う~ん、まぁやっぱ、違いますよね。(米国と言っても)他の国から来てくれているファンもいるので、何か国境がないというか、音楽というものでボーダーを超えていく感じは、スゴイよね。演奏していても気持ちいいですよ。日本だと(会場は)やっぱりほとんど日本人だけだけど、こっちだと(米国人に限らず)いろんな国の人が来てくれるんで、ノリ方もダイレクトというか、楽しみ方を知ってる感じはありますね。

K.A.Z ライブ前にカメラマンが(ステージ上の)写真を撮るだけで、ウォーって歓声が上がったり、そういうのを聞いてるとこっちのボルテージまで上がってくるし、それはそれで楽しいですよね。日本とはまたちょっと違う経験ができてる感じです。

日米どっちのファンが好きでしょう、って聞いたら困りますよね。

 

HYDE K.A.Z (同時に)両方、好きですよ。(笑)

HYDE 日本は日本で独自のスタンスで楽しんでもらってる感じだし、ただ、こっちはもう、勝手に自由に音楽を楽しむ土台ができちゃってる感じですよね。日本は基本シャイな国なので、表現することが少し下手って言えるかもしれないです。それは僕も含めてですけどね。

お二人がユニットを組んで、1年以上が経ちました。今、お互いにとってどんな存在になってるでしょう。

HYDE 大切な存在です。もともといい曲を作るのは知ってたんでね、一緒にやれるのはそれだけでうれしいし。

K.A.Z 例えば、HYDEが作ってきた曲がカッコよかったら、ちょっと悔しかったり(笑)、いい意味でね。こっちもいい曲作って驚かせてやりたいって、そう思わせてくれる存在ですね。まずはHYDEを驚かせなきゃっていう。

そんなお二人にとってVAMPSはどういったバンドでしょうか。

HYDE 純粋に好きな音楽をやれる場所っていうか。そうですね、なんか少年のあこがれ、そのままって感じですかね。スーパーカーが好きだった男の子が、大人になってホンモノのスーパーカーを買うことができて、やっとそれに乗れる、みたいな。何かガキっちゃあ、ガキなんだけど、そんな純粋なストレートな感じで。

ラルく(・アン・シエル)の時とも違った気持ち?

 

HYDE ラルクの時はもう少しビジネスライクだったというか…VAMPSは…もっと…う~ん……そうですね(しばらく熟考)………大人の…しゅー、がく…旅行…。

はい?

HYDE なんかね、うん。「大人の修学旅行」っていう(笑)。そんな感じなんですよ。

 

楽しそうです。(笑)

HYDE かなり楽しいです(笑)。だって、大人の修学旅行なんで、ね。一番タチ悪そうでしょ。(笑)

だそうですが、K.A.Zさんはいかがでしょう。

K.A.Z なんだかんだ言ってもツアー中でもステージ上でも(スタッフ)みんなと行動してて、気持ちいいんですよ。みんなそれぞれ性格も違ったりとかするんだけど、楽しいんですよ。もしここが学校だったら、こういうのを「友達」って呼ぶんだろうなって。

それでは、ニューヨークのVAMPSファンにメッセージをお願いします。

HYDE 異国の地でやる時って、最初は心細かったりしたんですけど、ちゃんと待ってくれている人がいると分かってからは、すごくのびのびとライブができるようになったんですよ。ヘンな気負いがなくなったというか。そのファンの人たちのおかげで、明日(のライブ)も絶対、最高のモノを見せられるという自信につながっているんだと思いますね。その自信がなければしないだろうし。

K.A.Z ファンの方から(E)メールをもらうんですよ。例えばそのメール一つとっても、受信ボックスがゼロの日ってやっぱり寂しいですよね(笑)。で、いっぱい入ってる日はやっぱり、うれしい。やっぱりファンの人たちに支えられているんだなと実感します。だから僕たちはまずこっちでニューヨークのお客さんを楽しませて、日本に帰ったら、今待ってくれている日本のファンを楽しませたいですね。

最後に、この街の印象を聞かせてください

HYDE 渋滞とかキライなんですよ(笑)。都会が苦手で。でも今日初めてね、お、悪くないなって思ったの。今朝、ずっと(ハドソン)川沿いを(ダウンタウンの)グラウンド・ゼロまで歩いたんですよ。

ここ(ミッドタウン・ウエスト)のホテルからですか!?

HYDE そう、片道6キロ。すごいステキな遊歩道があってね、釣りしてる人もいて、雰囲気がとってもいいなあって。こういう見方もあるんだなあって。いつも、こっち(ビル群)ばかり見てて、向こう(川沿い)を見てなかったから。向こうに目を向ければすごくすてきなところだって分かったんですね。だから今はすごく好きな街ですよ。

ということは、明日のライブも成功したら、またこの街に戻って来てもらえますね。

HYDE もちろん!

K.A.Z もちろんです。

VAMPS

職業:ロックミュージシャン

HYDE(L’Arc~en~Ciel)㊤とK.A.Z(Oblivion Dust)㊦からなるロックユニット。2008年に結成され、これまでに、シングル6作品、アルバム2作品、ライブDVD3作品をリリース。最新アルバムは10年7月リリースの「BEAST」。結成以来ライブ活動を精力的に行い、国内外問わず熱狂的なステージを繰り広げている。現在は、北米・欧州・アジア・南アメリカを回るワールドツアーを行っている。公式サイト:www.vampsxxx.com

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

(2010年10月23日号掲載)


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