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ジカウイルスについて現在分かっていること

出生前診断14 ~緊急レポート;
ジカウイルス感染症の脅威(2)~ジカウイルスの感染~

「米国最先端臨床現場から」海外治療コンサルティングリポート 第49回

媒体の蚊には一日中注意/新生児の小頭症/成人のギラン・バレー症候群が判明

 

前回(11月5日号掲載)から、急遽、妊婦が感染することにより出生した赤ちゃんが小頭症を患う関連性が認められているジカウイルス(ジカ熱)について、リポートしています。ジカウイルスのシリーズを終了後、出生前スクリーニング後に進む出生前診断について説明を再開します。

ジカウイルスについて現在分かっていることは、

●ジカウイルスの特徴は蚊を媒介としたウイルスではありますが、パートナーを介し性交渉からも感染することです。情報によっては、日中のみしかこれらの蚊は刺さないとしていますが、米国疾病予防管理センター(CDC)は、媒介となる代表的な蚊はネッタイシマカで、この蚊は日中に限らず夜も刺すと発表していますので、一日中、注意することが必要です。このネッタイシマカは白いストライプの縞々が足に見られることで見分けることができます。

●妊婦が刺された場合、妊婦の血液から胎児に感染します。こうした場合、赤ちゃんに先天性欠損症が発生します。このケースの先天性欠損症とは小頭症やなど頭脳に重症な異常を指します。小頭症とは脳神経による症状で同じ年齢・性別の健康な子供の頭よりずっと小さく、これに対する治療はありませんが、言語促進練習や動きの練習など、専門家による早めのケアを小さいころから行うことにより、子供の成長と人生の質が向上すると言われています。

●大人になってからジカウイルスに感染すると、四肢に麻痺が生じるギラン・バレー症候群が起きると言われています。ギラン・バレー症候群というのは、神経の珍しい疾患で患者本人の免疫システムが自己の神経細胞をアタックし、筋肉を弱め、麻痺を引き起こします。ジカウイルスが発生しているいくつかの国でこの症状が急増していることからCDCは因果関係を調査していますが、現時点では、ジカウイルスに感染した者で当疾患を患った割合は、多くはありません。

(さくらライフセイブアソシエイツ代表・清水直子)

さくらライフセイブアソシエイツ代表・清水直子【執筆者】清水直子(しみず なおこ) 学習院大学法学部卒業、コロンビア大学で数学を学び、ニューヨーク大学スターンスクールオブビジネスでMBAを取得。マウントサイナイ医科大学短期医学スクール修了。メリルリンチの株式部で活躍し、2003年さくらライフセイブ・アソシエイツを設立。


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