〈Biz 100人委員会〉コーリン・ジャパニーズトレーディング代表取締役社長NPO法人 GOHAN Society会長 川野作織(8)

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たくさん行動するのは子どもの頃から

子どものころ、あだなが「いそがなくっちゃ」でした(笑)。子どもなのに、すごく忙しかったからです。最初の習い事がピアノと絵。5年生で子ども演劇の養成所に入って、その頃から将来海外で役立つように茶道と着付けをしたいと思っていたのでそれも始め、中学では陸上、高校では弓道、大学1年生からは週に3日家庭教師もしていました。何しろ全部をやり続けたいので、片道2時間強かかる大学へは朝6時に出て、帰りはいつも10時半くらいでした。

三越の呉服売り場でも年末年始だけアルバイトしましたし、家庭教師もしました。週に1回は有名な証券会社や電気機器メーカーの雑用をしてみました。合間を縫って、マーケティング調査会社でのアルバイトもしました。アンケート書類を持って聞き込み調査をするリサーチ業務です。

この頃の私は、思考のリハーサルの代わりに、「行動」を自分にたくさん与えていました。行動の分量を増やすことで、何が自分にあっているかを発見していったのです。一度やってみたかった会社勤めでしたが、私は、これは絶対にできないと感じることになります。優秀な女性でも男性の補佐しかできず、28歳前後で寿退社することを想定され、それ以上在籍すると「嫁に貰い手がない」「お局」と言われ…なので、結婚予定がなくても辞めてしまうのです。女性には10時と3時のお茶出しがあり、タバコを買ってきてとかコピーして、とか…これを卒業後に自分がすることになったら、自己嫌悪に陥ると思いました。一方で家庭教師の仕事は天職と感じ、その後教員になるきっかけとなります。また、時間給ではなく、成果に基づき収入が変わるマーケティング調査の仕事では大きなやりがいを感じ、とても向いていると感じました。自分にたくさんの経験を与えれば、自分の引き出しにたくさんの知識を入れることができ、必要な時にそれらを引き出して使えると分かったことは、大きな学びでした。

(続く)

kawano

かわの・さおり 1982年に和包丁や食器などのキッチンウエアを取り扱う光琳を設立。2006年米国レストラン関連業界に貢献することを目的に五絆(ゴハン)財団を設立。07年3月国連でNation To Nation NetworkのLeadership Awardを受賞。米国に住む日本人を代表する事業家として活躍の場を広げている。

(2017年10月14日号掲載)

●コラムまとめ●


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