インタビュー 篠原ともえ

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悲しみの手をつなぐより、楽しい気持ちで包みたい

「ガチ!」BOUT.96

ファッションとそのキャラクターで人気を博する篠原ともえさんが昨年、歌手デビュー15周年を迎えた。先日、ニューヨークでは自身初となる米国 ライブを敢行。デビュー当時とはまた違った魅力で、デザイナー、歌手、タレント、音楽プロデューサーとして活動する篠原さんにお話を伺った。(聞き手・高橋克明)

 

NYで初のコンサート

昨日(12日)、ニューヨークに入られたと聞きました。時差は大丈夫ですか?

篠原 元気いっぱいです! お風呂入って、太陽浴びて、こっち時間に切り替えてますから。

いよいよ北米デビューですが、お気持ちはいかがですか?

篠原 でもあんまりニューヨークだからって意識するより、ありのままの篠原をポンって皆さんにお届けして、いつもどおりハッピーな気持ちで歌えたらいいなって。

プレッシャーはそんなに感じない?

篠原 楽しみの方が大きいです。こっちでもシノラーファッションをしてくれているファンの子たちがいらっしゃると聞いていたので、その人たちとやっと会えることをエンジョイしたいなって感じですね。

今回は伝説のバンド、ヒカシューさんとのコラボです。

篠原 ねー。個人的にここ何年かずぅぅっとヒカシューさんの曲を聞いて、ライブの一番前で踊ってたりしてたんですよ。そしたら仲良くしてくださって! あたしのライブに来てくださって!! 「ともえちゃんのライブ面白いね」って言ってくださって!!! 今回、ヒカシューさんの方からお声を掛けてくださったんですね。

大抜擢ですね。

篠原 し、ら、は、の矢が(胸に突き刺さるしぐさ)。

うれしそうですねえ。

篠原 だって! 彼らは結成32年で、あたしが生まれたのが32年前で、芸歴とあたしが生きてきた期間が同じっていう大ベテランさんなんですよ。多分、ニューヨークのパーティーっぽい明るい感じと篠原が合うって思ってくださったのかも。あたしもぜひお願いしますって。で、今回、自分の作った曲をヒカシューさんにアレンジしていただきました。

そのお披露目が今回のニューヨーク公演なんですね。

篠原 そうなんです。国籍とか関係なく人の心に訴える音楽なので、みんなの切ない気持ちとか、楽しい気持ちを呼び起こすような声でお届けできると思っています。

歌手生活も15年を越えました。今までアメリカでのコンサートを意識されたことはありましたか。

篠原 いつか世界に行きたいなあって思ってました。いつか歌えたらなあって。15年掛けると、できるんだぁ! ご褒美だぁ! って感じですかね。(笑)

ニューヨークについてどのような印象をお持ちでしょう。

篠原 街自体、カラフルなイメージで大好きなんです。好きすぎてハタチの時、5日間くらい語学留学したこともあるくらい。それ以外にも、プライベートで5回ぐらい来てる大好きな街。例えば、日本で派手な服着て歩いてると「篠原だ!」とか「ぐるぐるって言え!」って追いかけられたりするんですけど(笑)、こっちだと“篠原”とか関係なく「靴かわいいね」って話し掛けてくれて。みんな篠原みたいな楽しい格好好きなんだなあって。

今回のライブは被災地へのチャリティーコンサートの意味合いもあるとか。

篠原 被災された方はもちろん、被災されてない方も同じ日本に住んでいるだけで、不安とか恐怖とかを心に秘めている状態なんじゃないかなとあたしは思ったんですね。だから、あたしは「そうだよね」って悲しみの手をつなぐというよりももっと柔らかい、楽しい気持ちでそれを包んであげたいって思ったんです。それが、あたしのやり方。なので東京でライブやった時もすごく元気な歌を歌いました。今回もこのタイミングでニューヨークでやるのはすごく意味のあることだと思うんです。心配しながらこちらで暮らされる方に「気持ちはちゃんと日本に届いてますよ」って、ありがとうって思って歌います。

ニューヨークに住んでいる日本人にメッセージをお願いします。

篠原 ニューヨークはすごく好きな場所でまた来ると思います。あたしは服も曲もこれからもたくさんクリエイトして、自分自身もクリエイトして成長させていきますので「きゃぴぽ!」な篠原も、「しっとり」な篠原も両方楽しんで見守っていただけたらなと思います。

篠原ともえ(しのはら ともえ)

職業:歌手、タレント、アレンジャー、女優、デザイナー、イラストレーター

1979年、東京都生まれ。95年に歌手デビューし、「シノラー」ブームを巻き起こす。以後、タレント活動のかたわら、作詞作曲、衣装やCDジャケットの制作、ファッションショーの企画プロデュースなどを手がける。昨年7月、歌手デビュー15周年を迎え、記念ライブや記念CDをリリースした。公式サイト:www.takeitag.co.jp/tomoe

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

(2011年5月28日号掲載)

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