エリカ・リンツ/イゴール・ザリポフ

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シルクの持つ独特の世界観を堪能して

「ガチ!」BOUT.138

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6大陸、300の都市で公演を行い、世界中の人々を熱狂させるパフォーマンス集団、シルク・ドゥ・ソレイユ。「アバター」のジェームズ・キャメロ ン監督が製作を手掛け、その世界観を3Dで映画化。昨年末、世界同時公開された。ドキュメンタリーではなく、ラスベガスで行われているショーを中心に繰り 広げられるストーリーのキーパーソン、ミア役のエリカ・リンツと、空中ブランコの青年役のイゴール・ザリポフに話を伺った。

(聞き手・高橋克明)

 

「シルク・ドゥ・ソレイユ」3Dで映画化 
先日のジャパンプレミア(東京国際映画祭)はいかがでしたか。

 エリカ 全てが素晴らしかったです! 何より(「KA」に出演していた時の)共演者でベストフレンドの(高橋)典子の生まれた国に行けてすごくうれしかった。ホテルの部屋から見える富士山も含めて、素晴らしい国でステキな経験ができました。

 エリカ 僕は「マイケル・ジャクソン・イモータル」のワールドツアー中だったので残念ながら行けなかったんです。でもジャパンプレミアが素晴らしかったことはスタッフから聞きました。シルク・ドゥ・ソレイユだけでなく、僕はいろいろな国でパフォーマンスをしてるので、もちろん日本にも以前には行っています。最後はお台場の「エンジェルシアター」だったかな。

今回はステージではなく、映画として「映像のシルク・ドゥ・ソレイユ」を皆さんに体感していただくわけですが。

 エリカ 舞台だと、劇場に足を運んでいただいている方しか観れませんが、映画になったことで世界中たくさんの方に観ていただけることになったのは本当にエキサイティングですね。これで、シルクが本当の意味で「ボーダーレス」になったのだと思います。

cds810-4やはりステージで演じるのと、映画で演じるのに違いがありましたか。

 エリカ 演じる上では同じかな。私はシルクに10年所属して、ステージに出ていたので、カメラの前だと微妙な表情まで映し出されるから、いつもよりちょっとだけ“いい表情”を意識したかもしれないですね。(笑)

 エリカ 僕は20年以上ステージに立ってきたけど、映画への出演は初めてだったんです。だからこそ、いつもと変わらずどうやったら皆さんに見入っていただけるのか、そう思いながらパフォーマンスをしました。

CIRQUE DU SOLEIL: WORLDS AWAY製作総指揮が、あのジェームズ・キャメロン監督でしたが。

 エリカ キャメロンのことは「アバター」や「タイタニック」で知っていたけど、この作品に関わっていることは実は知らなかったの(笑)。だから最初会った時、本人って気付かずにいろいろ世間話しちゃってた…。後で知ってびっくりしました。(笑)

映画の見どころを教えてください。

 エリカ 私が演じたミアは言ってみれば、ストーリーテラーで重要な役割です。普通の映画のように、せりふがあるわけじゃないし、ただ表情と動きで感情を表わさなきゃいけない。何気なく立ち寄ったサーカス小屋で、とてもハンサムな空中ブランコに乗る男性に出会い、その彼を追いかけていくうちに不思議な世界に入り込むことになります。それによって観客も一緒にシルクのあの独特な世界に入ってもらえればと思いますね。

 エリカ とにかくシルクの持つ独特の世界観を堪能してほしいです。それから素晴らしいキャストが次々に出てくるから楽しみにしてほしいですね。シルクの七つのショー(「O」「KA」「LOVE」「Mystère」「Zumanity」「Believe」「Viva Elvis」)が一気に堪能できる作りになっているので。

cds810-6■映画『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』 世界50カ国以上から集まった約1200人のパフォーマーによるエンタテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のラスベガス公演を中心に、異世界に迷い込んだミア(エリカ・リンツ)が、運命の青年(イゴール・ザリポフ)を探し求める姿を描くラブファンタジー。映画オリジナルのストーリーを展開しながら、「シルク・ドゥ・ソレイユ」の幻想的なパフォーマンスを3Dでスクリーンに映し出す。公式サイト:www.worldsaway3d.com

エリカ・リンツ(右) 2001年、19歳でシルク・ドゥ・ソレイユに入団。10年間所属。「KA(カー)」に出演した経験を持つ。同作出演を機に、舞台から映画の世界へ進出。

イゴール・ザリポフ(左) シルク・ドゥ・ソレイユに所属して20年。世界屈指のエアリアル・ストラップ(ロープを使った空中演技)・アーティスト。

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

(2013年1月5日号掲載)

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