「素材の味がこんなに深く引き出せるとは」

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和食レストラン「和参」で「重ね煮体験セミナー in NY」

よこち・たみこさんのデモンストレーションでは、正しい重ね方と間違った重ね方での味の比較も行われた

よこち・たみこさんのデモンストレーションでは、正しい重ね方と間違った重ね方での味の比較も行われた

 

重ね煮の調理例

重ね煮の調理例

イーストビレッジにある和食レストラン「和参」で3月29日、「重ね煮体験セミナー ㏌ NY」が実施された。重ね煮(陰陽調和料理)は素材を層になるように積み重ねて蒸し煮する調理法で、根や皮まで含めて素材を全部使う「一物全体」料理。素材(具材)を「陰」から「陽」の順にルール通り重ねることで、素材の陰陽バランスが整い、滋味深いおいしさが引き出されるという。

イベントでは“重ね煮師範”のよこち・たみこさんを日本から迎え、「重ね煮味噌汁」「塩麹肉じゃが」「キャベツの炒め煮」「いんげんの練りゴマ和え」の4品のデモンストレーションと試食が行われた。よこちさんは大阪で「重ね煮と麹の料理教室きっちんすまいる」を10年にわたり主宰、重ね煮歴20年、重ね煮指導歴11年、延べ5000人に重ね煮を指導してきたベテラン。試食した参加者は「素材の味がこんなに深く引き出せるとは」「薄味でも素材の味が濃いので物足りないと感じない」と感想を語った。

 

参加者は4品の試食とデモンストレーションを楽しんだ

参加者は4品の試食とデモンストレーションを楽しんだ

 

日米双方で真に健康な生活を広めていく目的で結成された主催団体「癒やし隊」の代表、広川のぶこさんは「医療費が高く、一度健康を崩してしまうと生活が大変になる米国で、健康に役立つセミナーを開催できてうれしい。これからもこのようなイベントを続けていきたい」と話した。

(2017年4月15日号掲載)

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