〈ザ・ドクター〉セラピスト、パーソナルコンサルタント 鈴木弘志氏

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〈カウンセリング〉依頼人と同じ目線に立ち共感

13-08-17Dr.Suzuki近年、体だけでなく心のケアの需要も増えてきており、精神的な不安や悩み、ストレスから健康状態に影響を及ぼすケースも多い。「体調不良の原因が分からず不安ばかりを募らせるより、その病の源を明確にした方がよい」と話すのは、セラピスト兼パーソナルコンサルタントの鈴木弘志先生。
同氏のカウンセリング方法は、依頼人に「悩んでいることは何か」を考える時間を与えることから始まる。そして、論理的な質問を投げ掛け、依頼人が心の内に秘めている思いを徐々に引き出す。依頼人との会話から性格や現状を探り、本人ですら気付いていなかった悩みの根源を突き止めていく。
Institute of Religion and Healthで牧会カウンセリングを学び、牧師として 人々の心の声に耳を傾けてきた鈴木先生は、人間関係に悩む人の多さに驚きセラピストになることを決意。また、自らもカウンセリングや精神分析を受けたこともあり、その経験から一人一人の状況や性格に合わせて話を聞くスタイルを大切にしている。
多くの経験と知識を持ち、そして何よりも依頼人と同じ目線に立って共感し、同じ気持ちで答えてくれる同氏だからこそ、「素直な気持ちで話せる」と皆、心を開く。カウンセリングにはニューヨークだけでなく、米国各地や日本からも電話やスカイプで相談する人も多いという。
「晩婚化が進む現代、パーソナルコンサルタントとしてその人の性格を分析し、どのようなパートナーとめぐり合うべきかなどのアドバイスも行っている」という同氏。今後は悩みやストレスだけでなく、そのような健康な人たちがつい、ないがしろにしそうな心の深層にもフォーカスし、心の健康をトータルケアしていくと語った。

すずき ひろし
宮城県仙台市生まれ。東北学院大学英文科卒業後、1966年渡米。Howard Payne Universityで米文学、Golden Gate Seminaryで宗教教育学、Yeshiva Universityでソーシャル・ワーク専攻し、それぞれ修士学位を取得。またNew York Universityで心理学、Columbia Universityでスピーチ、Institutes of Religion and Healthで牧会カウンセリング、National Psychological Association for PsychoanalysisとNew York Center for Psychoanalytic Trainingで精神分析学を専攻。79年からはニューヨークに住む日本人へのカウンセリングを始め、日米カウンセリング・センターを創設。


情報
Hiroshi Suzuki LCSW-R, ACSW
【電話】212-663-4263【住所】140 W 97 th St, NYC(bet Amsterdam & Columbus St)(「WEEKLY Biz」2013年8月17日号掲載)

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