自分の街を“着る”人たち〜ハーレム愛

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トミー富田「​ハーレム浅草下町考」Vol. 60

2月はブラック・ヒストリー・マンス。
5番街一等地にある全米最大のカトリック教会「セント・パトリック大聖堂」恒例のブラック・ヒストリー・マンス・マス(黒人歴史月間ミサ)で、私の親友(ハーレムでは珍しい“ブラック・カトリック”教会の音楽監督)が、今年はディレクターを務めるということで、2月早々私も参加してきました。

キャプ NYの観光名所、50丁目のセント・パトリック大聖堂に、いつもの荘厳な賛美歌ではなく、躍動感あるゴスペル曲が鳴り響いた

今月は、さまざまなところでイベントが行われています。私のおススメ、国連のガイドツアーでも、2月は特別に「ブラック・ヒストリー・マンス・ツアー」が、平日2時半から催行されてますので、奴隷貿易を忘れない、繰り返さないためのモニュメント「The Ark of Return」を見に行ってみてはいかがでしょうか?
南部の奴隷制から逃れてきた祖先が多いここハーレムでも、映画やディスカッション、コンサートや演劇、さまざまなイベントが連日開催されていますので是非遊びに来てください。

さて、ハーレムの街を歩いていると、10人に一人位の割合で“HARLEM”と書いた帽子とか、Tシャツとか、ジャンパーやバッグ等を身につけた人に行き当たります、街中でハーレムロゴの商品もそれは沢山売られています。
皆さんの周りでは、“Brooklyn”とか“Bronx”のロゴを身に付けてる人も見かけるかもしれませんが、これらはBorough(区)で、ハーレムはただの“街”だというのが大きな違い。ブルックリン区には260万人くらい居ますので、きっと割合にしたらロゴ着てる人はそんなに多くは無く、ハーレムの5倍の人口(約150万人)のブロンクス区でも、ヒップホップ発祥のサウス・ブロンクスあたりでは見かけても、それより上のブロンクスではほとんどないでしょう。(QueensとかStaten Islandを着てる人はまず見かけない)。

キャプ “ハーレム”と書いてあるものを見るとついつい衝動を抑えられずに、気がつけば今や私のハーレムコレクションは40点以上

でも、ブルックリンのたった20分の1の面積の、この小さな街ハーレムには、“HARLEM”という文字が溢れていて、しかもこの地に長く住んでる人ほど、よく”ハーレム”を身に付けてます。かくいう私もその一人。
子供に“HARLEM”と名付ける人もいる、そんな地元愛溢れるハーレムでの私の暮らしも約40年となりました。2005年から始めたこの連載も、お陰様で14年目。今年も、そんな大好きなハーレムから、どこにも書いてないコアな情報をお届けしたいと思いますのでどうぞよろしく。

【執筆者】
トミーとみた 東京浅草生まれ。ハーレム在住30年の音楽プロデューサー。1994年にアジア人初の「Dr. マーティン・ルーサー・キングJr. アワード」を受賞。ハーレム商工会議所会員。アポロ劇場ボードメンバー。20年以上続けている大人気の「トミー富田のハーレムツアー」は、日本からのファン、リピーターが多いことでも有名。

トミー富田のハーレムツアー
電話:646・410・0786
ウェブ:http://tommytomita.com/

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