〈コラム〉動物帽子

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ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第58回目

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私はこんなのをかぶっています

脳天から寒さが染み込む今日この頃、NYの皆様いかがお過ごしですか?
こんな厳しい寒さの時には、ニットやフリースなどでできた帽子がかかせませんが、皆様はどんなのをかぶっていますか?
日本では去年のクリスマス前から、動物さん、たとえばウサギ、今年の干支の羊、トラ、パンダ、ネコ、イヌ、などと可愛いかぶり物のような帽子が出てきました。小さい子どもちゃんたちはもちろんのこと、若い女の子や、中には若い男の子たちもちらほらかぶっているのを見かけたりします。
東京駅からJRの京葉線に20分ほど乗って舞浜駅というところに着くと、そこは東京ディズニーランドの入り口。
ディズニーランドが閉館の時刻になると、駅のホームにはお土産の入った大きな袋を何個も持ち、ミッキーやミニー、グーフィーなどの帽子をかぶった笑顔の家族連れや若者たちであふれ、その笑顔のまま電車に乗ってきます。それはそれは皆嬉しそう。一日がとっても楽しかった証拠ですね。通りすがりで乗り合わせたこっちまで、ちょっと楽しい気分になるってものです。
でも、舞浜駅からだんだん遠ざかって行くにつれ、ミッキーやミニー、グーフィーなどの帽子をかぶっていた若者を含めた大人たちは、ほぼ全員帽子を脱いでしまいます。ちょっとずつ夢から覚めて来ましたっ、で、気がついたらちょっと恥ずかしいかな、ってことなんでしょうかねえ。
ことほどさように大人になると動物やキャラクターがはっきり分かる帽子というのは、普段街の中ではなかなかかぶれなくなってくるってもんです。
と思っていたら、あなた、NYでは大人でも普通に街の中で動物帽子、かぶっちゃってますねえ。というか、日本のあの動物帽子ブームはNYから来たんじゃないですか? そういえばずいぶん前からNYの街角のスタンドなどであの帽子、売ってましたよねえ。子どもサイズはもちろんですが、大人サイズもたくさんありますもんね。大人だから、子どもだからということより、自分が好きならいいじゃないですか、が勝る人が多いNYならではの光景のような気がします。そういう心の自由、それを認める他の人々、そういうの楽でいいですね。
(次回は3月第1週号掲載)

(プロフィル)兵藤ゆき タレント・エッセイスト・服飾デザイナー自身が企画・デザインしている『ゆきねえインク』の、楽なのに綺麗なボディーメイクができるインナーシリーズは、NYの『BRADELIS NEW YORK』でも販売中。

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