英語力に磨きかけ再挑戦
3日からブロードウェイでロングラン上演中のミュージカル「シカゴ(CHICAGO)」にロキシー役で出演している女優の米倉涼子。英語力、ダンス、歌に、とさらに磨きをかけ挑んだ5年ぶり、2度目となるブロードウェイのステージで好演中だ。出演は13日まで。
米倉、「今回は楽しく歌えるように」
3日夜、5年ぶりに主演するミュージカル「シカゴ」がアンバサダー劇場で初日を迎えた女優の米倉涼子。日本人女優史上初となる主演作のブロードウェイ再演で、上達した英語や歌を披露。舞台終盤、共演者から「ウエルカム ホーム(お帰り)」とサプライズで祝福を受け、喝采のうちに初日を終えた。
終演後の会見では「前回はチャレンジャーの気持ちでステージに立ったけど、今回はちゃんとやり切らなきゃいけないという緊張感でいっぱいだった。今になって感動してきました」と安堵(あんど)の表情を見せた。「(前回と違い)今回は楽しく歌えるようになってきた。私の中で一番の変化」。劇場を埋めた1150人の観客に、成長を見せつけた。
共演のアムラ=フェイ・ライトは、「今回、リョウコはアクセントをとにかく努力した」と発音が素晴らしかったと力説。また、弁護士ビリー役を演じたトム・ヒューイットも、「彼女は美しいだけではない、文化という国境を超えて輝ける才能を兼ね備えている。幼少期から慣れ親しんだ言葉を使っていないのにもかかわらず、ユーモアで感情表現に富んでいるのがとても素晴らしい」と絶賛した。
(2017年7月8日号掲載)