ブロードウェイ「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」、7月26日に最終公演

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「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」の一場面(Photograph: Courtesy Matthew MurphyMoulin Rouge! The Musical)

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」の一場面

数々の記録を打ち立て、ブロードウェイ史上最も商業的に成功した作品

7年間の華やかなロングラン公演を経て、ブロードウェイミュージカル「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」が7月26日にアル・ハーシュフェルド劇場で最終公演を迎えることが、発表された。バズ・ラーマン監督の2001年映画をトニー賞受賞で舞台化した本作は、ブロードウェイ史上最も商業的に成功した作品が幕を下ろす。

2019年7月25日に開幕した本作。初年度は週200万ドル超の興行収入を安定的に記録し、ハーシュフェルド劇場100年の歴史で最高収益作品となった。

今夏の閉幕までに本公演2265回とプレビュー公演24回を上演し、ブロードウェイ史上36番目のロングラン作品となる。約2800万ドルの資本金を投じた本作は2022年末に投資回収を達成。混乱した2019〜20シーズンでこれを成し遂げた唯一のミュージカルで、同シーズンから現在まで上演を続けた唯一の舞台作品となる。

また、本作は芸術的にも足跡を残した。アレックス・ティンバーズ演出、ジョン・ローガン脚本、ソーニャ・タイエ振り付けによる『ムーラン・ルージュ!』は21年、トニー賞で最優秀ミュージカル賞を含む10部門を受賞。ジャスティン・レヴァインの音楽監修が、数十年をまたぐ混沌かつ完全に記憶に残るサウンドトラックを紡ぎ出した。

本作はブロードウェイの回復力の象徴ともなった。パンデミックで休演後、21年に観客を迎え入れた最初の作品の一つであり、そのカンカンの挑発的なパフォーマンスは絶妙なタイミングだった。

近年ブロードウェイの興行収入は低迷しているが、本作の世界的な活躍は終わらない。北米、ロンドン、ヨーロッパ、アジアで全国ツアーや国際公演が継続され、全世界で1200万人以上が観劇している。

メグ・ドネリー、クリスチャン・ダグラス、ボブ・ザ・ドラッグクイーンを筆頭とする現在のブロードウェイ・キャストが、今夏に幕を閉じる最終公演を担う。ハーシュフェルド劇場の照明が消える時、『ムーラン・ルージュ!』は持続力、そして膨大な楽しさの遺産を後世に残すだろう。

(2026年2月14日号掲載)

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