住宅に関わるユニークなサービスを提供
住宅の改装、修理やメンテナンスは、専門用語の理解だけにとどまらず、技術分野の理解がなければ難しい。設計、インテリアデザインその他、建物に関わるさまざまな仕事で培った知識と経験を基に人々をハッピーにできるビジネスアイデアはないだろうか、米国に住む日本の人々のお役にたてるアイデアはないだろうか、ポケットマネーで誰もが簡単に利用してもらえるインテリアデザインはないだろうかを考え続けたという「C’s Design」代表、斉藤徐子(しずこ)さんは住宅に関わるユニークなサービスを提供している。
日米の建築設計、インテリアデザイン事務所でデザイナーとしての経験を積み、ファシリティズスーパーバイザーとして国連大使公邸の管理業務に携わったこともある。2009年にニューヨークステートのホームインスペクターの資格を取得した。米国でも数少ない女性インスペクター(診断士)だ。
C’s Designでは建築のプロとしての視点からだけでなく家庭を預かる主婦としての視点を生かし住宅に関わるさまざまなサービスを行っている。
ホームインスペクション(住宅診断)サービス
米国では日本と違い中古住宅を購入するケースがほとんど。住宅を購入する際、一般には分かりにくい不具合を見抜けず、物件の状態に比べて割高な金額を払ってしまうということはよく発生する問題。ホームインスペクションとは住宅の健康診断のようなもの。事前の診断で物件の価格交渉を有利に進めたり、事前に工事費用を見積もるのに役立つ。インスペクションリポートは専門用語の羅列で非常に理解しにくい。斉藤さんは希少な日本人ホームインスペクター。C’s Designでは通常の英文リポート作成に加え、日本語での解説もする。
ホームオーガナイジング(片付けアドバイザー)サービス
「家賃の高いマンハッタンでは狭いスペースをいかにうまく使いこなすかが重要です。片付けが苦手な人へも朗報です。日米英のプロフェッショナルオーガナイザーから学んだ整理術を用い、不要なものを無くす“断捨離”のコツや部屋が片付く空間作りの工夫や、無駄を省くことで家事や仕事を簡素化する方法を伝授。またインテリアのプロとしての視点から格好良く見える家具配置や収納方法など、後々も活用し続けられるアイデアを実践を通じてアドバイスします。スペースと“時間節約”という一生の宝物を手に入れるとっかかりを作ります」と斉藤さんは言う。
クイックメークオーバー/ホームステージング(空間プロデュース)サービス
ホームステージングとは家を売却する際、購入希望者の第一印象を高め、小さな出資で販売価格アップと早期売却を狙いとして考えられたクイックインテリアデザインサービス。内容は家具やアクセサリーの配置換えのみの小規模なものから必要に応じてペイント、小修理、クリーニング、家具や装飾品の追加など。これを一般に応用したのがC’s Designクイックメークオーバーサービス。長年インテリアデザイナーとして養ってきた目と感覚を生かし、短期間、低価格で部屋のイメージチェンジをする。「引っ越しの際やホームパーティーの前など気軽に利用してほしい」と斉藤さんは言う。
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C’s Design 【電話】646-255-3479 【Eメール】sshizuko333@gmail.com 【ウェブ】www.oasicinc.com
(「WEEKLY Biz」2014年2月22日号掲載)