「YUJI Ramen JP」、新横浜ラーメン博物館に出店

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オーナー原口さん「NYで頑張っている皆さんに喜んでいただけたらうれしい」

ことし3月、ブルックリン発のラーメン店「YUJI Ramen JP(ゆうじラーメン)」が神奈川県横浜市の「新横浜ラーメン博物館」にオープンした。日本各地のご当地ラーメンが食べられると人気の同博物館は、招待がないと出店できない。そこに四つ目の「海外組」として同店が逆輸入されたことをオーナーの原口雄次さんは「とても光栄」と話す。

原口雄次さん

原口雄次さん

「自分の個性を思い切って出し、とにかくおいしいものを作れば、認めて喜んでくれるのがニューヨーク。前例、型、流儀などはあまり気にせず、でも“食に対する感覚”は鋭いこの街に影響を受けてつくり上げた“ニューヨーク・スタイル”を日本に持ち帰って来ていいよ、と言っていただけたわけですから、うれしくて」

NYの食文化に“革命”

原口さんはニューヨークの食文化に“革命”を起こし続けてきた。昨年夏には魚専門店「OSAKANA」をウィリアムズ・バーグの北東で立ち上げ、魚の販売と平行して、魚の「さばきかた」教室や料理教室、手巻き寿司(すし)パーティーなどを開催。

“冷凍サーモンをノルウェーから輸入してSUSH BARで食べる”だけでなく、地元で捕れた魚を新鮮なうちに家庭でおいしく食べる文化を伝え続け、ニューヨーク・タイムズ紙などのメディアにも取り上げられた。

数ブロック先に構える「YUJI Ramen(ゆうじラーメン)本店」・レストラン「OKONOMI(おこのみ)」のオーナーとしても知られ、おこのみでは「一汁一菜」の定食を提供。地産地消の食文化が広まれば、味もおいしく栄養価も高く、輸送費やエネルギー資源を浪費しない社会が実現できる。一汁一菜のルールにのっとれば、栄養バランスの取れたご飯がいただける。原口さんの興すビジネスの背景には常に「伝えたいメッセージ」が見える。

5年間食ビジネスに携わって気付いたことは「この街はメッセージとパッションの有る人に合っている」ということ。強いメッセージを持った人同士がつながり、助け合ってビジネスを強くする。

「競争の激しいここニューヨークで、意志を持って個性的に頑張っている方々に、『ゆうじラーメン』が認められたのだから大丈夫、このまま頑張って続けよう、と思っていただくきっかけになれたら、それが一番うれしい」と原口さん。彼の挑戦はこれからも続いていくだろう。

◇ ◇ ◇

「YUJI Ramen JP(ゆうじラーメン)」は2018年秋まで新横浜ラーメン博物館で営業中。

 

ツナコツラーメン

ツナコツラーメン

【ウェブ】www.yujiramen.com/

(2017年5月6日号掲載)

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