一日中、頑張り続けるニューヨーカーにぜひ試してほしい
ブルックリン発 オーガニック・ティー・ドリンク 「RUNA」（２）
（左から）「Energy Can（12オンス）」（2.99ドル）、「Glass Bottle（14オンス）」（2.29ドル）
ブルックリンの飲料メーカーが発売するオーガニック・ティー・ドリンク「ＲＵＮＡ（ルナ）」。同社が共同運営する、アマゾン熱帯雨林の保全活動を行う非営利団体「ルナ・ファンデーション」の活動の一貫として誕生した飲料で、エクアドルの農家の生活をサポートしている。
相互扶助的な新ビジネス
同社は、エクアドルの熱帯雨林で生活する3000軒以上の農家と契約し、茶葉を年間100万ポンド（約45万キロ）仕入れ、約40万ドルの収入を現地農家にもたらしている。この収入は、近代化が進み、貨幣経済への関与を余儀なくされながらも木材の伐採や油田での出稼ぎなどの収入源しかなく、苦しい生活環境に陥っていた現地農家の生活に大きな助けとなっている。消費者はリーズナブルな価格でオーガニックのティーが楽しめ、エクアドルの農家の人たちは収入を得られる。この相互扶助的な新しいビジネスモデルは注目を浴びている。
茶葉には微量の甘み
「ＲＵＮＡ」の原料となるのは、茶葉「ガユーサ」。アマゾンの狩猟民族が、一日中、体力を保つために100年以上飲み続けているお茶で、抗酸化作用は緑茶の２倍、コーヒーに匹敵するカフェインを含有している。お茶の苦味を生み出す「テアニン」が含まれておらず、また甘味料がなくても微量の甘みが感じられるので、シュガーレス飲料・微糖飲料として仕上げやすいのだ。
３種類のラインアップ
現在、同社の商品ラインナップは３種類。全ての商品がオーガニックだ。販売価格が１本2.29～2.99ドルと、平均的なオーガニック商品よりも手頃なのが特徴。
タイラー・ゲイジさん
フルーツのナチュラルフレーバーを加えたグラスボトルのティー・ドリンク（2.29ドル）は無糖と微糖をそれぞれ用意。無糖で緑茶をたしなむ日本人にとっては無糖でも十分な甘みが感じられるが「米国の食文化では砂糖をたっぷり加えた味に慣れた消費者が多いので、微糖も用意しました。健康に良い無糖へと移行するためのステップとして利用いただき、最終的には無糖を楽しんでいただけたらと考えています」（代表・タイラー・ゲイジさん）。
缶入りのタイプ（2.99ドル）は、２倍のカフェイン量を含有することでエナジードリンクとしての効果を狙っている。炭酸を加えることで、口に含んだ直後の清涼感をプラス。ガユーサのカフェインは、コーヒーと同等の含有量ながら、コーヒーよりもゆるやかに長時間掛けて効果が現れるので「一日中頑張り続けるニューヨーカーに、ぜひお試しいただきたい」（タイラーさん）。
ホットで楽しみたい人には、ティーバッグがオススメだ。ミントやシナモンなどのハーブを加え、ガユーサが持つ味わいを最もシンプルに楽しめる。
「ティーバッグ（16袋）」（5.79ドル）にはミントやシナモンなどのハーブも追加
双方の「充ち足りた人生」願って
アマゾンの人々の言葉で「Fully Alive（充ち足りた人生）」を意味する「ＲＵＮＡ」。
エクアドルの農家と都会の人々の生活の双方がこの名の通り充足していくことを願い、同社は今日も飲料を作り続けている。
飲料メーカー「RUNA」
【ウェブ】runa.org/
同社飲料はWHOLE FOODS MARKET、Fairway Market、DEAN & DELUCA、Gourmet Garage、Chop’tなど健康食品を扱う店舗で取り扱われている。Amazon.comでの取り扱いも。
★「Natural Products Expo East 2016」でNEXTY賞受賞★
米ボルチモアで９月に開催された展示会「Natural Products Expo East」で同社製品「RUNA Mint honey suckle」がNEXTY賞の「Best New Mission-Based Product」に選ばれた。
同展示会は、全米最大のナチュラル、オーガニック系商品展示会で、今年は全米約1500社が出展。その内、飲料会社は約130社。NEXTY賞は進歩的で革新的、刺激的で信頼できる自然食品・飲料が業界の専門家らによって21製品が選出される。
試飲会＠KATAGIRI |
| 10月４日（火）、５日（水）午前11時〜 ニューヨークのスーパー、KATAGIRIでの試飲会を実施する。無料でRUNA飲料の味を体験することができる。 |
（2016年10月１日号掲載）
