世界へブランド発信
シチズン時計株式会社(本社・東京都西東京市、社長・戸倉敏夫)は19日、ニューヨークのタイムズスクエアに米国初の直営店舗(1500 Broadway)をオープンした。当社の米国初となる旗艦店と位置付け、世界中から観光客が集まる流行の中心地で、ブランドや技術をアピールする。
開業式典に出席した青柳良太副社長は、「(この店舗は)世界に弊社のブランドを発信する拠点となってくるので、ニューヨークの中心であることが重要で、一等地でやることに意味がある」とタイムズスクエアに旗艦店を構えた思いを語った。式典にはほかに、Citizen Watch Company of America, Inc.のジェフリー・A・コーヘン社長と、工藤浩一郎副会長も出席した。今後、イタリアなど欧州にも旗艦店の設置を検討する。
記念すべき旗艦店の第1号購入者は、同ブランドのアンバサダーを務める米歌手、ケリー・クラークソンさんの夫だった。
タイムズスクエア店は約120平方メートル。人工衛星から時刻情報を受信する最新鋭の「Eco-Drive SATELLITE WAVE F100」をはじめ、シチズン独自の光発電技術「エコ・ドライブ」を搭載した最新モデルなど、幅広いモデルを取り扱う。
店内には日本文化を感じさせるインテリアを各所にあつらえるなど、商品と内装を通じてシチズンブランドの世界観を発信している。店員は10カ国語に対応し、午前0時まで営業する。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年11月29日号掲載)