「モノを長く大切に使う」日本の文化を海外へ発信
三陽商会は、創業ブランドのサンヨーにおいて開発された日本製の「100年コート」を北米で本格展開するにあたり、「Let your story begin」をコンセプトにコートという「モノ」の魅力に加え、時の流れや着る「ヒト」の物語を空間で表現した展示会を、12月9日(金)から13日までの5日間、ニューヨークの「hpgrp GALLERY NEW YORK」で開催している。
●展示会開催の経緯
「100年コート」は、「親から子、子から孫へと世代を超えて愛されるコート」を目指し、2013年秋から販売を開始して以来、多くのクライアントから支持を得ている。また、14年からは北米での展開を開始し、一部の百貨店を中心に販売している。
このたび、消費の価値が変わりゆく現代社会において、「商品の魅力」にとどまらず、古くは着物や器に代表される「モノを大切に長く使う」という日本の素晴らしい文化を「100年コート」を通じて海外にも発信していくため、展示会を開催することとなった。
会場の空間全体をコンセプチュアルに表現した当展示会は、シンガポールを拠点にグローバルに活躍するトップクリエイティブオフィス「Asylum」に協力を得、ニューヨークの「hpgrp GALLERY NEW YORK」で開催するに至った。
●三陽商会と「100年コート」について
三陽商会は1943年に設立し、20年以上にわたるコート専業メーカーの時代を経、現在の総合アパレルメーカーとなった。設立当初より、コートという製造工数が多く、複雑なつくりのアイテムを手掛けることにより、縫製技術をはじめとし、ものづくりに対するこだわりを大切にしてきた。
2013年、同社が設立70周年を迎えたことを機に、社の起源となるコートブランドの「サンヨー」において、その拘りを具現化することを目的に、「世代を超え永く愛用していただけるコート」をテーマとした「100年コート」が開発された。
当初、トレンチコートのみで誕生した「100年コート」は、徐々に生活者の共感を得、現在、シングルボタン比翼仕立てのバルマカーンタイプや着丈のバリエーションが加わり、メンズ10型、レディス8型に展開を広げ、順調に売上を伸ばしている。
また同商品は15年3月に、経済産業省の後押しを受け、日本ファッション産業協議会が推進する純国産表示制度「J∞QUALITY商品認証事業」の商品認証第1号を取得し、16年10月に、初めて開催された「J∞QUALITY AWARD 2016」でグランプリを受賞した。
●今後の展開について
今回の展示会は、従来同社が販売している百貨店販路をはじめ、北米で展開する専門店、セレクトショップにも「100年コート」の認知を拡大することを目的に行い、1月中旬より、受注会の場となるMRket NYやLA Show、Chicago collectiveなどの展示会に出展する。店頭での販売につきましては、秋ごろより開始となる。
■「100年コート」ニューヨーク展示会
会期:12月9日(金)~13日(火) 展示会
午前11時~午後6時(最終日の13日は午後3時まで)
会場:hpgrp GALLERY NEW YORK
住所:434 Greenwich Street, New York, NY 10013(Entrance at 49 Vestry Street)
◆「100年コート」公式ウェブサイト
www.sanyo-shokai.co.jp/100nencoat/
◆hpgrp GALLERY公式ウェブサイト
hpgrpgallery.com/