「サイエンス」「ダンス」と「空手」の充実した2日間
小学部で秋の特別活動
ニューヨーク育英学園全日制部門(ニュージャージー州イングルウッドクリフス、岡本徹学園長)の小学部では担任と保護者の個別面談実施に伴い、9月20日、21日の2日間の午後、秋の特別活動を開催した。今回の特別活動は、20日に「サイエンス」、21日に「ダンス」と「空手」の指導が行われた。
1日目のサイエンスでは、1年生から6年生までの縦割りグループに分かれて活動した。同学園理科専科教員の古津剛氏が、「ドクターT」という科学者に扮し、2つの実験が行われた。
最初の実験は、DNAについて。自分たちの体がたくさんの細胞でできているということを、ブロッコリーからDNAを取り出すことを通して、学んでいた。4年生の清水崇太君は、「自分の体だと目に見えないものが見えて面白かった」と感想を話していた。2つ目の実験は、ナイロンを割いた紐を、風船に近づけることで、フワフワと浮かせる「電気クラゲ」。身近にも存在する静電気の仕組みを体験的に理解する内容だった。
2日目は、ダンスと空手。ダンスでは、春に続き、ニューヨークで活躍する現役プロダンサーであり、同学園ダンスクラブ講師の長濱修也氏によるヒップホップダンスの指導が行われた。1・2年生と3年生から6年生までの2グループに分かれ、ステップの踏み方、手や腰、首など、ダンスで必要な体の使い方や動かし方をリズムに合わせながら学んだ。昨年より、春と秋にダンスの指導を受けてきて、体全体で音楽を捉えることが上手になり、軽快なリズムに乗って堂々と踊ることができた。
空手では、日本空手協会国際公認A級指導員の刈谷博氏を講師に迎えての活動であった。息をのむような講師の演武の後は、全員で「平安初段の型」の指導を受けた。1年生の近藤穂果さんは、「突きや気合の声がすごく格好よかった。私もこれから大きな声で返事をしたい。」と、初めての体験に興奮した様子だった。
2日間を通して、子供たちは、「ダンスや空手も、向きや姿勢を変えるときの足の動かし方が難しかったけれど、とても楽しかった。次もまたぜひやってみたい」「サイエンスの実験をして、難しいこともよく分かった」という声が多く聞こえた。子供たちにとって、とても充実した2日間の特別活動であった。
〈情報・写真提供〉 ニューヨーク育英学園
(2016年9月10日号掲載)