人形浄瑠璃ワークショップ 「日本に行ったら、浄瑠璃の公演に」
ニュージャージー補習授業校(ニュージャージー州パラマス、宮﨑信夫校長)では12月3日、「人形浄瑠璃ワークショップ」が行われた=写真。この日は兵庫県南あわじ市「淡路人形座」より人形遣い手の吉田史興氏を迎え、人形浄瑠璃について、人形を動かす仕組み、感情や女性らしさを表現する工夫などについて映像や実演を交えてとても楽しく説明された。特に視線と手の動きだけで悲しみや喜びを表す技の説明には「さすがプロだね」という拍手が会場に広がった。
次に多くの希望者からジャンケンで勝った6人が選ばれ、実際に人形を動かすワークショップのプログラムへ。8キロ以上もある人形を3人で持ち、先の説明の通りに手を動かして感情を表現したり、裾を動かして本物らしく動かしたりすることに挑戦した。貴重で重たい人形を支えることに加えて思い通りに操作することは難しいようで、吉田氏の軽妙なトークとともに観客の笑いを大いに誘っていた。その後、作られて100年は経っているというさらに重たい武者の人形を持つことも希望者全員が体験でき、参加者みんなが楽しめるワークショップとなった。
帰り際に「日本に行ったら、浄瑠璃の公演に行きたいね」と笑顔で話す子供たちが何人も見られ、とても貴重な時間となったようであった。
〈情報・写真提供〉
ニュージャージー補習授業校 www.jwsnj.org/
(2016年12月17日号掲載)