旅行のプロが体験取材!
米国日通旅行さんがリポート
来年は2月24〜28日に開催
米国に住んでいる間に一度は行ってみたい旅行先の一つがブラジル。日本から飛ぶと、米国やヨーロッパを経由することになり、フライトだけで所要時間26〜30時間ほどの長旅となるが、米国からならば直行便でひとっ飛び。ヨーロッパからブラジルへの直行便よりも発着数が多いのもうれしいポイントだ。
ブラジルでぜひ見てみたいイベントといえば、毎年2月前後開催のリオのカーニバル。2017年は2月24日(金)が開会式、28日(火)まで4日間にわたって開催されることがすでに発表されている。カーニバルは年間を通じて最大の盛り上がりを見せるイベント。日程が近づくにつれ街はお酒などを買い込み準備に奔走するリオっ子であふれ、世界各地から集まる観光客の期待も高まり、そのエネルギーが熱狂的に爆発するのがカーニバル当日、というわけだ。
期間中はリオ・デジャネイロのあちこちでブロッコと呼ばれる集まりができ、サンバを歌い踊る人々による大小さまざまなパレードが見られる。ハイライトは旧市街サントロの一角にあるパレード会場「サンボードロモ」で実施されるサンバコンテスト! 全長700メートルあるこの会場を、数々のサンバグループ(エスコラーラと呼ばれる)が歌い・踊り・歩き、そのダンス、音楽、衣装、山車(だし)、センスなどを競うこのコンテスト、1チームの構成人数は千人〜数千人、トータルで数万人が出場し観客は9万人…。想像を絶する熱狂ぶりとなることが、数字を見ただけで分かるだろう。
中でも最大の盛り上がりを見せるのが日曜・月曜の2日間(2017年は2月26日と27日)。この日は数あるサンバチームの中でも実力派と格付けされた12チームが両日6チームずつに分かれて出演。実質上の決勝戦とみなされる2日間なのだ。
魅力タップリのさまざまなパレード
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この2日間に今年潜入取材した旅の専門家、米国日通旅行の森崎靖裕さん=写真。その魅力を「巨大な山車には豪華絢爛(けんらん)なイルミネーション、派手な衣装で何百何千という人が並び、くるくる回転したり手を振ったりしながら進んでいく様子は美しく、激しく、スケールの大きさと奇想天外な演出は人々の度肝を抜くほど。摩訶不思議(まかふしぎ)な世界へと一気に連れていかれるのです」と語る。
サンバのリズムを奏でる打楽器隊はおよそ400人。さまざまな種類の打楽器が生み出すグルーブは地響きのように会場を這い、踊る。全てのチームが踊り終わったのは朝の5時半だったという。
これだけの内容だからこそ、やはり良い席で見たいと思うのが観光客の本音。「座席の種類はさまざまで、飲食物付きのスイート席から自由席まであります。外国人観光客専用の席もありますよ」(森崎さん)
人々を魅了する美しいビーチや大自然も味わえるリオの街。カーニバル時期に訪れるなら旅の専門家の力を借りて、早めに検討開始するのが良さそうだ。
〈リポート・写真提供〉リオのカーニバル観光リポーター 米国日通旅行:森崎靖裕さん
〈詳細問い合わせ〉
米国日通旅行(NIPPON EXPRESS TRAVEL USA, INC.)
【電話】212-319-9021
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(2016年11月26日号掲載)