絶滅の危機に瀕する野生生物への関心を高める国際的アーティスト、ギリーとマークによる新しいブロンズ彫刻「Gillie & Marc: Wildlife Wonders」に触れてみよう。
ウェストフィールド・ワールドトレードセンター・オキュラスの外に展示されている世界最大のブロンズ製タコの触手。この地球で最も象徴的で絶滅の危機に瀕している生き物たちが、この7トンの彫刻の8本の手足に抱かれている。
「愛の野生の食卓」では、人間と動物の両方に宴のテーブルが用意されている。愛と冒険のメッセージで知られるアーティストの愛すべきキャラクター、ラビットウーマンとドッグマンが、世界で最も絶滅の危機に瀕している10種類の動物たちとともに、長さ6メートルの壮大なテーブルでもてなす。
カバとラビットウーマンの切ない会話を表現した「The Hippo Was Hungry To Try New Things With Rabbitwoman」では、さらに多くの席が用意されている。カバは、気性が荒く危険な動物として誤解されがちだが、成長するための空間と水飲み場を求めている。悲惨なことに、コンゴ民主共和国では水飲み場の乾燥により、95%以上のカバが姿を消している。コーヒーやスイカを食べながら悩みを打ち明け、アーティストの象徴的なキャラクター「ラビットウーマン」は熱心に耳を傾ける。この作品は、カバの苦境に対処するための集団的努力の必要性を象徴している。開催は2025年7月31日(木)まで。
(2024年8月10日号掲載)