6月24日から8月4日まで
日本クラブWEBギャラリーでは、6月24日から8月4日まで、日本を代表する家具である和箪笥を紹介する展覧会「箪笥」を開催する。
和箪笥は、地方色が豊かで人間味に富んでいる。日本人自身が生活の中から作り出した生活感あふれる力強い家具だ。江戸時代に生まれた和箪笥は、明治から大正にかけて趣向を凝らしたものが数多く作られ、現在は歴史的、文化的に価値のある遺産として残っている。本展では江戸時代から大正時代にかけて各地方で発達した箪笥の数々と、骨董箪笥を現代式にリメークした箪笥を紹介する。
■情報
【会期】6月24日(金)〜8月4日(木)
【場所】日本クラブWEBギャラリー
【詳細】〈Eメール〉gallery@nipponclub.org〈ウェブ〉nippongallery.nipponclub.org/
【主催】日本クラブ
【協賛】J.C.C. Fund(ニューヨーク日本商工会議所基金)
【監修】小泉和子
【キュレーター】林 祥子
★オープニングレセプション
展覧会初日(6月24日)の午後7時から8時まで開催されるオープニングレセプションでは、元京都女子大学教授で「昭和のくらし博物館」館長の小泉和子氏に箪笥の歴史を、古民家移築建築家の瀧下嘉弘氏に古民家との作りの共通点を、NPO法人「えんがわ」代表の長野源世氏に革新的アイデアで改造された箪笥について話を伺う。エンターテインメントは、現代のAIを用いた革新的アイデアで、米紙ニューヨーク・タイムズより「時代の先端を弾く巨匠」と絶賛されたバイオリニストの木村まり氏が演奏する。
■情報
【日時】6月24日(金) 午後7時〜8時
【申し込み】日本クラブウェブサイトから申し込む www.nipponclub.org
【参加費】無料(任意で「フロントワーカーたちへのお弁当プログラム」への寄付)
【問い合わせ】gallery@nipponclub.org
●レセプションゲスト略歴●
小泉 和子(こいずみ・かずこ)
日本の生活史研究家。小泉和子生活史研究所代表。昭和のくらし博物館館長。NPO法人昭和のくらし博物館理事長。家具道具室内史学会会長。重要文化財熊谷家住宅館長。元京都女子大学教授。著書 『箪笥』法政大学出版局 1982、『和家具』小学館 1996、『船箪笥の研究』思文閣出版 2011他多数
瀧下 嘉弘(たきした・よしひろ)
古民家移築建築家。NPO日本古民家保存協会代表。岐阜県生まれ。故郷の合掌造り民家がダム建設で湖底に沈むことを知り、それを譲り受けて鎌倉へ移築、住み始める。その後、一年半にわたって36カ国を巡る。日本の「骨董品」を取り扱う一方、建築家として、「古民家」の移築・再生にも情熱を注ぎ、これまでに30軒(4軒は海外)を設計施工。著書:ものいう仕口 (LIXIL BOOKLET), 2019、「民家移築―合掌造りに暮らす」講談社インターナショナル, 2002
長野 源世(ながの・げんせ)
道工具の卸売を行う長野工業の長男として生まれる。築100年以上の家に生まれ、籠(つづら)や行李や櫃や長持、小箪笥、帳箪笥、茶箪笥、衣装箪笥は日常の生活として身近な存在で育ちました。箪笥を利用する生活は失われつつありますが、現代の生活用式に合わせて使えるものとして作り変え、現代の生活のニーズにあった収納構成を極めた箪笥再生を続けています。
木村 まり(きむら・まり)
ヴァイオリスト作曲家。桐朋学園で江藤俊哉氏に師事。ジュリアード音楽院博士号を取得。米紙ニューヨーク・タイムズに「胴目すべきデビュー、時代の先端を弾く巨匠」と絶賛される。2007年にはジャンクロード・リセのバイオリン・コンチェルトを世界初演。調弦を変えずにG線より1オクターブ下の音を弾くサブハーモニクスを披露。アメリカ現代音楽協会賞、中島健臓音楽賞、ニューヨーク州芸術評議会助成金、パリの国立音楽・音響研究所IRCAMレジデント作曲家、10年にはグッゲンハイム財団フェロー受賞、ハーバード大学よりフロム委嘱受賞など受賞歴多数。カーネギー財団に11年度「アメリカの誇る45人の外国人」唯一の日本人として選ばれる。13年よりAtlantic Music Festivalサマー音楽祭の”Future Music Lab”プログラムを創設、監督に就任。1998年よりジュリアード音楽院でinteractive computer 音楽演奏の講師。2017年よりカリフォルニア大学アーバイン校「作曲・即興・テクノロジー統合学科」の正教授。