日本絵画の歴史的権威「狩野派」展
フィラデルフィア美術館
ペンシルバニア州の州都、フィラデルフィア市にある「フィラデルフィア美術館(The Philadelphia Museum of Art)」では、2月16日(月)から5月10日(日)まで、日本絵画の歴史的権威である「狩野派」展「Ink and Gold: Art of Kano」が開催されている。
狩野派は、室町時代の絵師である狩野正信によって15世紀に誕生して以来、400年もの間、日本の芸術界において美の基準を担ってきた。
同展では皇室、国、個人の収蔵物から、国宝や重要文化財を含む狩野派の絵画97点の展示を予定しており、米国で狩野派の足跡を一堂に集める初めての機会となる。
作品の多くに、その希少さと文化的重要性から日本において“宝”とされていた金箔(きんぱく)が使用され、崇高で気品ある日本美術を象徴している。
主な出品作品は、狩野正信筆「周茂叔愛蓮図(国宝、九州国立博物館)、狩野元信筆「四季花鳥図」(重要文化財、京都・大仙院)、狩野永徳筆「唐獅子図」(宮内庁三の丸尚蔵館)など。
同展はフィラデルフィア美術館でのみ開催される。文部科学省が共同主催。
詳細はウェブ(www.philamuseum.org/exhibitions/812.html)を参照。
■フィラデルフィア美術館
会期:2月16日(月)~5月10日(日)
住所:2600 Benjamin Franklin Parkway, Philadelphia, PA 19130 電話:215-763-8100
営業時間:火〜日 10:00〜17:00 水・金 10:00〜21:45、月 休館
入場料:一般:20ドル、シニア65歳以上:18ドル、Youth:14ドル、12歳以下/メンバー:無料
ウェブ:www.philamuseum.org