NY歴史問題研究会
ニューヨーク歴史問題研究会は23日(木)、4月例会「桜と日本人―もののあはれと漢意(からごころ)―」を開催する。今月は同例会が日系人会の「サクラ・ヘルスフェア」に組み込まれていることから、昨年の4月に引き続き、「桜と日本人」がテーマとなっている。
満開の桜=写真上=の華やかさを愛でる心と同時に消えゆく時のはかなさや哀惜の念、無常観的哀愁は「もののあはれ」と称され、それが「大和心(やまとごごろ)」や「古意(いにしえごころ)」という日本人の精神を育んできたとされてきたという。一方で、「もののあはれ」という情感を提唱した本居宣長は、それに対比する形で「漢意(からごころ)」という漢字文化に根差した価値観の存在を指摘。それが、「日本人が日本人であろうとすること」を難しくしているのだともしているという。それでは「大和心」に対比される「漢意」とはどういうものなのだろうか―。
今回は、日本人の精神の象徴とされる桜の歴史やそれにまつわる逸話を振り返るだけでなく、その花に自らの人生や情感を投影し、日本人の持つ細やかな心根をうたいあげることを可能にしてきた「日本語」の成り立ちの経緯もたどりながら、「日本人であること」について同会会長の高崎康裕氏が解説する。
■概要【日時】4月23日(木)18:30〜20:15(開場18:00)【会場】日系人会館【場所】49 W 45th St, 11Fl(bet 5th & 6th Ave)【参加費】会員5ドル、一般15ドル ※会員になると(年会費50ドル)、2015年版の「ニューヨーク歴史問題研究会」の銘入り『歴史手帳』が贈呈される。会場受付で申し込み可能。またはウェブサイトから。【ウェブ】www.nyrekishikenkyu.org/