ジャパン・ソサエティー
ジャパン・ソサエティー(JS)映画部では、11月初めから12月17日(土)の間、今年で40周年を迎える角川映画の1980年代の作品に焦点を当てた『ポップ!なシネマ:角川映画と日本の80年代』シリーズを開催している。
大手出版会社、角川書店の創業者、角川源義氏の長男であり、出版界の異端児・角川春樹氏が低迷しつつあった日本映画界に横から参戦。「読んでから見るか、見てから読むか」をコピーにした出版界との連動や当時画期的であったテレビCMの宣伝キャンペーンを展開し、時代の最先端を切り開いていった角川映画。角川春樹氏はプロデューサーとして、また監督として昭和後半を代表するヒット作品を次々と生み出した。
メディアミックス展開の大掛かりな宣伝キャンペーン、薬師丸ひろ子や原田知世といった映画界出身のアイドルの起用、とにかく当時の型にはまらない手法でポップとアバンギャルドを独自に融合させることに成功。本シリーズでは80年代の角川映画に焦点を当て、代表作から海外ではなかなか劇場公開されることがない珍作まで6本を上映(既に3本上映済み)。80年代の懐かしい作品を今振り返ることにより見えてくる角川映画の革新的な感覚を楽しめる。
◎12月6日(火)午後7時『スローなブギにしてくれ』出演・浅野温子
◎12月13日(火)午後7時『時をかける少女』出演・原田知世
◎12月17日(土)午後7時『Wの悲劇』出演・薬師丸ひろ子
■概要
【会場】ジャパン・ソサエティー
【住所】333 E 47th St(bet 1&2 Ave)
【入場料】一般13ドル、シニア・学生10ドル、会員9ドル
【ウェブ】www.japansociety.org