アメリカでのライブはとても好き(松本)
ステージでは全てを出し切ります(稲葉)
「ガチ!」BOUT.126
デビューから24年、日本の音楽史上最多のCD総売り上げ8000万枚を突破したロックバンドB’z。17日からの北米コンサートツアー「B’z LIVE-GYM 2012 -Into Free-」を目前に控えた松本孝弘さんと稲葉浩志さんに、ツアーについて、そしてニューヨークへの思いを聞いた。(Eメールインタビュー)
(聞き手・高橋克明)
17日から北米ツアー
北米ツアーを控え、現在のお気持ちをお聞かせください。
松本 アメリカでツアーをするのは今回で4回目ですが、アメリカでのライブはとても好きなんですよ。ニューヨークに行くのは久しぶりなのと、初めて訪れる都市もあるので、非常に楽しみにしています。
稲葉 いろいろな場所でライブをやって、それを人が見に来てくれる事が単純にうれしいですね。今回は初めての場所もあるので、わくわくして楽しみです。
日本でのツアーと、北米ツアーは、お気持ちの上で、違いはありますか。
松本 どこの都市でもベストなライブをやるつもりなので、気持ちの上での違いは特にないですね。ただ、北米でのライブはいろいろな段取りなどもなくて、とても好きなんです。ギターとアンプさえあれば、あとは演奏に集中できますから。
稲葉 気持ちの上では特にありませんが、お客さんが近いので、皆さんの生の声や表情が伝わり、とても興奮しますね。
稲葉さんに質問ですが、英語の曲を演奏される予定はありますか。
稲葉 ライブでは英語曲、日本語曲、両方やります。リリースされた英語曲を聴いてもらえれば、ライブをより一層楽しんでもらえると思います。
松本さんに質問ですが、北米ツアー用にアレンジをかえるなど、日本でのライブと変更されたこと(点)は何かありますか。
松本 ツアーに合わせて、いつも曲のアレンジは何か変えたりしてます。今回のセットリストは北米のオーディエンスのために考えました。曲の合間でブルージーなジャムセッションなんかもやろうと思ってます。
来てくれるファンに、何を届けたいでしょう。
松本 皆さんのお陰で、これまでの24年間で素晴らしいキャリアを持つ事ができました。僕達はB’zとして、これからも良い音楽を創り続ける努力をしていきたいと思います。
稲葉 ステージでは全てを出し切ります! 皆さんにも思い切り楽しんでほしいですね。
今回、ニューヨークでのライブは初めてとのことですが、ニューヨークの印象をお聞かせください。
松本 初めてニューヨークを訪れたのは1990年です。4枚目のアルバム「RISKY」のマスタリングでした。東京より慌ただしくて、何て忙しい街なんだろう! と思いました。習慣や食べ物、言語…いろいろな違いに慣れなくて、すぐにでも日本に帰りたいと思ったのを覚えています。でも今は慣れましたし、ニューヨークシティでライブができるのがとてもうれしいです。
稲葉 初めて行った海外の街がニューヨークです。ニューヨークはレコーディングや撮影でもよく行きました。今回ライブをやれるのは感慨深いものがありますね。
ロスやバンクーバーでは、昨年もツアーをされましたが、今後もコンスタントに北米での活躍の場を広げていかれる予定でしょうか
松本 来年は25周年のツアーがあるので、北米ツアーの予定はありませんが、また戻って来たいと思っています。
稲葉 北米に限らず、いろいろな場所でライブをやれるスタンスでいたいと思っています。
最後に在米の読者にメッセージを。
松本 応援、有難うございます。ぜひ、アルバムをチェックしてライブに遊びに来てください。会場で会えるのを楽しみにしています!
稲葉 皆さん、こんにちは! B’zに興味があったら、ぜひライブに来てください! 汗をいっぱいかいて、幸せな気分になるライブにします。
B’z 職業:ロックバンド
1988年に結成。これまでに18枚のオリジナルアルバム、50枚のシングルをリリース。シングルは1990年以来46作連続で日本のオリコンチャート初登場1位の記録を今も尚更新中。2007年にはアジア圏のミュージシャンとしては初となる”Hollywood Rockwalk”への殿堂入りを果たした。昨年2月のグラミー賞では、Gibson Les Paul Signatureアーティストでもある松本孝弘が、Larry Carltonと共作したソロアルバムで「Best Pop Instrumental Album」を受賞。同じく昨年8月にはB’zとしてロサンゼルスMayan Theaterにて、Linkin Parkとチャリティーライブを開催、東日本大震災による被害者のために約35万ドルの寄付を集めている。
公式サイト:bz-vermillion.com
(日本語)www.bz-vermillion.com/intofree
(英語)
米iTunesリンク:http://itunes.apple.com/us/album/id543183804
Youtubeチャンネル:www.youtube.com/user/Bz
〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。
(2012年9月15日号掲載)