今回は僕が本当にやりたいと願ってきた作品
「ガチ!」特別編
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のNYプレミアに結集
舞台を金融街にした意図は。
ディカプリオ 過去にはウォール街を舞台にした映画も芝居もテレビもあるよね。でも、この作品はそのどれとも全く違うんだ。悲劇でもあり、喜劇でもある。米国という国を凝縮してるんだ。僕自身も90年代のニューヨークに暮らしていたし、理解できる世代の話なんだよ。同じ時代を生きたから、安心して(映画の世界に)飛び込んでいけた。リアルな描写の中、それでいて突拍子もないストーリーが展開されていく。見てほしいのはそこだね。
ヒット作品が多い中、今作品はあなたのキャリアからすると異色に感じます。休業宣言と関係ありますか。
ディカプリオ 商業的に成功する役が多かったのも事実だよね。分かってる、分かってる(笑)。今回は僕が本当にやりたいと願ってきた作品なんだ。この作品を撮り終えてすでに10カ月休んでいる。仕事はしてないよ(笑)。僕だけじゃなく、この作品に関わったみんながアドレナリン全開で長い期間携わった。正直、今は休みが必要だと思ってる。次の(出演)予定の作品は決まってないしね。もちろん、明日決まるかもしれないし、それは今は分からないな。
ありがとうございました。
ディカプリオ ノー、こちらこそ。(笑)
★インタビューの舞台裏★ → ameblo.jp/matenrounikki/entry-11882265180.html
映画史上最強のタッグ M・スコセッシ×L・ディカプリオがおくる
「Wolf of Wall Street」(ウルフ・オブ・ウォールストリート)
アカデミー最有力の声
レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督5度目のタッグ作で、ゴールデングローブ賞2部門ノミネートを果たした「ウルフ・オブ・ウォールストリート(Wolf of Wall Street)」のニューヨークプレミアがジーグフェルド・シアターで12月17日に開催され、スコセッシ監督ほか主要キャストが結集した。
ゴールデングローブ賞では、作品賞(ミュージカル・コメディー部門)、ディカプリオの主演男優賞(ミュージカル・コメディー部門)の2部門にノミネートされ、アカデミー賞最有力の声も。賞レース戦線でも注目度抜群の本作だけあり、多くのメディアが詰め掛けた。
休業宣言が発表されたばかりのディカプリオにとって、自らプロデュースし、主演も務めた本作は、当初予定していた休養を先延ばしにしてでも製作にこぎつけたかったと語るほどの力のこもった作品。
26歳で年収49億円を稼いだ男の破天荒人生描く
26歳で証券会社を設立、年収4900万ドル(約49億円)を稼ぎ出し、10年間の栄光の果てに、36歳で楽園を追放された男、ジョーダン・ベルフォートを演じたディカプリオ。学歴もコネもないのに、どうやってのしあがったのか? 周囲を熱狂させ、人々の〈欲望〉を巨額の〈カネ〉に換えた魅力とは? そして、全てを手に入れた男が頂点から転がり落ちたその理由とは? 常識と良識を一時オフにして、破天荒な人生を楽しむ、驚がくのエンターテインメント作品となっている。
スコセッシ監督とディカプリオが組むのは「ギャング・オブ・ニューヨーク」、「ディパーテッド」、「アビエイター」、「シャッターアイランド」に続いて5作目。
★作品紹介★
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの栄光と挫折を描く実録ドラマ。1980年代から90年代のウォール街で、若くして大金を稼いたベルフォート。20代で証券会社を設立し、億万長者に上り詰めるも、証券詐欺の違法行為で逮捕されるまでの10年間を自身がつづった回顧緑を基に映像化した。(全米公開:12月25日/配給:パラマウント)
〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。
(2014年1月1日号掲載)