見タ目デ驚イテモラッタ後ハ実際ノ音デ驚カセタイ
「ガチ!」 BOUT. 172
頭はオオカミ、体は人間という究極の生命体5匹からなるロックバンド「MAN WITH A MISSION」(通称・MWAM)。デビューから4年、5月末の東京・幕張メッセでのライブでは2万3000人を動員した。今秋には米エピックレコードからのデビューが決まっており、勢いが止まらない。現在、オハイオ、コロンビア、ネバタ、ユタ、カリフォルニアなど、9都市16カ所を回る北米ツアー中のMWAMのJean-Ken Johnnyにツアー最初の都市ニューヨークでライブ直前にお話を伺った。 (聞き手・高橋克明)
NY皮切りに全米ツアー
前回のニューヨークライブは大盛況でした。ニューヨーカーの声で一番多かったのは、見た目の奇抜さと本格的な音楽のギャップに驚いた、ということだったのですが。
Jean-Ken Johnny(以下、Johnny) イヤァ、ソウイッタオ声ハ、ウレシイ限リデスネ。ヤッパリ見タ目ガネ、人間ノ皆サマト違イマスノデ、最初ニ「オ。何ダ、コイツラハ!?」ト思ッテイタダイテ、ソノ後ニ実際ノ音楽ヲ聴イテモラッテ応援シテクダサルノハ、何ヨリモ、ウレシイコトナノデ、YES! ホント、アリガタイ限リデスネ。
日本のアーティストが一世一代の挑戦の気持ちでニューヨークに進出する中、この2年間で今回で既に3回目です。
Johnny ソウデスネ(笑)。コンナ短イ、スパンニ3回モ来チマッタッテ感ジナンデスケレドモ。(笑)
しかも今回はニューヨークだけでなく、全米16カ所に及ぶツアーです。
Johnny YES! YES! アメリカ全土ヲ渡ラセテイタダキマスノデ、YES! ソウイッタ意味デハ、本当ニ楽シミデスネ。
全米でアルバムデビューをされてから、ご自身あるいは周囲の状況に変化はありましたか。
Johnny 実際ニヤルコトハ絶対ニ変ワラナイト思ウンデス。ライブデ皆サマノ前デ演奏スルコト自体ニ変化ハナインデスケド、タダ、盤(アルバム)ヲ出シテカラノ方ガ身ガ引キ締マル思イハアリマスネ。言ウナラバ、皆サマニ名刺ヲ渡シタ状態ニナッタト思ウンデ、YES! 先ニ我々ガコウイウ者デスト、挨拶ヲシタ後ニライブヲスルッテコトデスカラ。
アメリカでのライブ用に従来と変えたところはありますか。
Johnny アメリカ用ニ唯一イジッテルトシタラ、日本ノ歌詞ヲ英語ニ直シテルクライデ、実際ノサウンド面デハ変エテナイデス。ムシロ、日本デ出シテイタ音楽ソノモノガ、ソノ状態デ世界中ニ通ジレバナッテ思ッテマス。YES、YES、世界中ノ人ガ同ジヨウニ反応シテクレルヨウナモノヲ作ルトイウノガ、モトモト音楽ヲ始メタキッカケデモアリマスノデ。
なるほど。前回のインタビューで、世界中のアーティストから影響を受けて、特に影響を受けたアメリカのアーティストが非常に多いとおっしゃっていました。なので、北米でのライブには特別な感慨があるのではと思っていたのですが。
Johnny アノー、今言ウトオコガマシイ感ジニ聞コエルカモシレマセンガ、ヤッパリ(彼らと)肩ヲ並ベタイナッテイウノハバンドヲ始メタ当初カラノ夢ノ一ツデスノデ。同ジ土俵デ、同ジヨウニ聴イテイタダイテ、同ジヨウニ評価サレルッテイウ夢ノ、ソノスタートラインニ、ヤット立テタノカナトイウ感ジハシマス。
特に今回はミュージシャンの“聖地”と呼ばれるWEBSTER HALLです。
Johnny 看板ヤ、ポスターヲ見ルト、名ダタルアーティストタチダラケデスシネ。「(ザ)ハイブス」トカ「グリーン・デイ」トカ、ホントニ憧レノアーティストタチガ通ッタ場所ニ自分タチノツアーノ一ツヲ入レテイタダケタコトハ、スゴクウレシイコトデスネ。
ただ、大きさだけでいうと、日本では数万人の箱で演奏(や)る、MAN WITHをこの数百人の会場で聴くことができるのは、ある意味、お客さんにとっては非常に贅沢(ぜいたく)な空間というか。
Johnny イヤイヤイヤイヤイヤイヤ、ボクラニトッテモ贅沢デスヨ。コウイッタトコロデライブヲサセテイタダクッテイウノハ。
今夜来てくれる在米の日本人やニューヨーカーのお客さんにはステージ上から何を伝えたいでしょうか。
Johnny イヤァ、モウ、トリアエズ「コイツラ何者ダ」ッテ思ッテモラッテ、ソノ後ニ音楽ヲ聴イタ時ニ「YES! ヤルジャネエカ」ト。「メチャクチャ、カッコイイジャネエカ」ト。モウ、ソコハ日本ダロウガ世界ダロウガ、ライブ会場ナラドコデモ、一番欲シイ反応デ、YES! YES! アリマスネ。
そして明日からはいよいよ全米を横断するツアーが始まります。
Johnny YES! 楽シミデスネ! ヒタスラ楽シミデアリマス! 特ニ楽シミナノハニューヨークトカ大都会ハトモカク、中ニハ、我々ニトッテハ、ホトンドミステリーゾーンナ地方モアリマスカラ(笑)。移動ハホトンドトラックナノデ、行ケバ行クホド、メチャクチャ未知ナ場所デ、ソコデドンナ景色ガ見エルノカ楽シミデスネ。
移動は基本トラックなんですね…。それは、あの、やっぱり、飛行機だと、空港の税関に引っかかっ…。
Johnny ナイデス! 引ッカカンナイデス! モチロン飛行機ニハ乗レマス! 当然デゴザイマス!! 日本カラコッチニ来タ時モ飛行機デスシネ。YES! YES!
大変、失礼しました(笑)。この時期、ニューヨークも日本と変わらないくらい暑いので、大変じゃないかと思っていたのですが…。
Johnny ソウデスネ、モチョット涼シイノヲ期待シテタンデスケド、ブッチャケチョット死ニソウカナッテイウノハアリマス。(笑)
(笑)
Johnny メチャクチャ暑イナ、ト。ナンカ…ナンカネェ…。
はい。
Johnny ……本当ニ暑インダナッテ。
(笑)
Johnny 見テイタダイタラ分カル通リ、我々皆サマヨリ、チョットダケ毛ノ量ガ多インデスネ。
ちょっとだけ。(笑)
Johnny ナノデ、モウネ、正直、メチャメチャ暑イデス!
(笑)。そうなんですね。それでは話題を変えて。前回のインタビューで好きな食べ物はお肉っておっしゃってましたが、それは、今も変わらず…。
Johnny (さえぎって)オ肉デスネ。YES! YES! ハイ。変ワラズ、オ肉デス。
(笑)
Johnny デモ、アメリカニ来タラ、周リガメキシカンフードガ最高ダッテ言ウノデ、試ソウカナッテ思ッテマス。マァ、メンバーノ中ニハ初日デ、モウ日本食ガ食ベタイッテ言イ始メテルノモイマスネ、ハイ。
全米ツアー、これからです。(笑)
Johnny ハイ、困ッタモンデス。YES! YES! 終ワッタ頃ニハメンバーノ食ノ好ミモ一変シテルト思ワレマス、ハイ。
では今回で3回目のニューヨークですが、来られるたびに必ず寄られる場所はありますか。
Johnny アー。観光客ミタイナコト言ッテ申シ訳ナインデスケド、マディソン・スクエア・ガーデンニハ必ズ行ッタリシマス。YES!
では、いつの日か、マディソン・スクエア・ガーデンでもライブを…。
Johnny (聞かずに)ア! “オイスター・バー”ハムチャクチャオイシカッタデスネ!
あ。食べ物の話に戻りました?(笑)
Johnny (聞かずに)ナカナカ高カッタデシタケド。
(笑)。あ。そういえば、今ちょうどワールドカップが開催されていますけれど…。
Johnny (ひときわ大きな)YES! ソウナンデス! YES!
そのタイミングでちょうど北米ツアー。あまりじっくり観戦できないのは残念ですね。
Johnny イヤー、逆ニアメリカダトホトンド時差ナクオンタイムデ見ラレルジャナイデスカ! モウ、メチャクチャ好キナノデ、メチャクチャウレシイデスヨ!
むしろ良かった、と。(笑)
Johnny YES! YES! チョウドイイ! スゲエオンタイムデ見ラレルカラネ。日本ダト、明ケ方5時トカ、起キテタラ翌日ヤバイコトニナル時間帯ナノデ。コノタイミングデアメリカツアー来ラレテホント、良カッタナッテイウ。
どの質問より真剣に答えていただきありがとうございます(笑)。最後に在米の日本人にメッセージをいただけますか。
Johnny ハイ、カシコマリマシタ。我々、MAN WITH A MISSIONトイウバンドデ、皆サマト一緒デ、ニッポンカラヤッテ参リマシタ。皆サマモネ、アメリカニ来ル時ハスゴク勇気ガ必要デ、ソシテ新タナ生活、新タナ空間ヲ手ニ入レラレルタメニ頑張ラレタト思ウンデスケレドモ、我々モ全ク同ジヨウニ、ココアメリカデ自分タチノ居場所トイウカ、新シイ何カガ始マルトイイナト思ッテオリマスノデ、アラタメテ応援ノホド、ヨロシクオ願イ致シマス。ドコカ各地デ機会ガアリマシタラ、必ズ会イマショウ。皆サマノ故郷カラヤッテ参リマシタノデ。YES!
MAN WITH A MISSION 職業:ロックバンド
〈メンバー〉Tokyo Tanaka〈トーキョー・タナカ〉(Vo)、Jean-Ken Johnny〈ジャン・ケン・ジョニー〉(Gt, Vo, Raps)、Kamikaze Boy〈カミカゼ・ボーイ〉(Bass, Cho)、DJ Santa Monica〈DJサンタモニカ〉(Djs, Sampling)、Spear Rib〈スペア・リブ〉(Drums)
頭はオオカミ、体は人間という究極の生命体5匹からなるロックバンド、MAN WITH A MISSION。3年前に突如音楽シーンに登場し、日本武道館、横浜アリーナでの公演を成功させ、ことし5月には、バンド史上最大規模の幕張メッセでの単独公演を成功させた。また各所のフェスでも大盛況でライブチケットは入手は困難極まる状況となっている。さらに14年秋には米エピックレコードからのアルバムリリースも決定し、日本だけにとどまらず、ワールドワイドでの活躍が期待される、注目度ナンバーワンのロックバンド。
【公式サイト】www.mwamjapan.info
12月来米の際のインタビューはこちら
インタビューの裏側はNY摩天楼日記でチェック!
〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。
(2014年6月28日号掲載)