PUFFY

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どこの国に行っても見せる姿勢は変わらない

「ガチ!」BOUT.83 

今月初め、2枚のアルバムを米国で同時発売したPUFFY。米国でアニメのキャラクターとして登場してから6年。
「北米で最も有名な日本人」の彼女たちが10日、実に5年ぶりのニューヨーク・ライブを行なった。その前日、お二人にお話を伺った。(聞き手・高橋克明)

 

NYで5年ぶりにライブ

明日のライブに向けて、今のお気持ちを聞かせてください。

由美 とにかく楽しもうっていうのがまず一番にありますね。あとは久しぶり(のニューヨークライブ)なので新しい曲も懐かしい曲も織り交ぜながら、「今のPUFFYはこんなです」っていうのが分かってもらえるようなステージにはしたいなと思ってます。

亜美 ずいぶんご無沙汰しちゃってからのステージなので、前回来てくれた方も、また今回来てくれたらいいなって。そういう方たちに前回とは違う自分たちを見てもらいたいと思います。この5年間、いろんな意味でさらにタフになっているPUFFYだと思うので。そのあたりも楽しみにしていただけたらな、と。

2005年の時も今回と同じアービング・プラザでした。すごい盛り上がりを見せましたが、前回を意識されますか。

由美 もちろん、覚えてますけど、でもあれから私たちもいろんなところでいろいろやってきたので。うん、また新しいものを見せられるんじゃないかなって、そんな自分自身に期待してます。

日本と米国と、それぞれのファンに違いが見られますか。

亜美 そうですね。やっぱりこちらの方ってずっと音楽を聴きながら育ってきたというか、音が鳴れば踊り出す、みたいな。非常にみなさんノるのがお上手なので、やってるこっちもノセられる感じですね。

由美 もちろん、日本には日本の良さがあって、こっちみたいにワーってノッてるから楽しそう、っていうだけでなく、すごく楽しそうな顔をしてくれてるなっていうのもステージ上から案外、見えるものなので。やってる側としては、特別違うことをしているわけではないので、それぞれの良さがある感じです。

亜美 結局、どこの国に行っても素の私たちを見せて、それをいいって言ってもらえたら、うれしいので。だからどこの国に行っても変わらずの姿勢ですね。

PUFFYのお二人はジャッキーチェンと並ぶ、この街で最も有名なアジア人ですよね。

由美 えー!ホントですかぁ?

亜美 よっしゃ!(ガッツポーズ)

ニューヨークという街の印象を聞かせてください。

由美 気がついたら結構、歩けちゃってる街なんですよ。あ、もう、こんなにも歩いてたんだーっていうような街。歩いていて時間が経つのが早いというか。例えば、この街って数字じゃないですか。

ストリートやアベニュー(番街)のことですね。

由美 そう。目的地まで分かりやすいというか。どこどこで待ち合わせってなったら、その番号まで歩いていけばいい、みたいな。そこまでこう、(周りを)見ながら飽きずにたどり着けちゃう、そんな街です。

亜美 日本では売ってないような雑貨だったり、お洋服だったりを探しながら歩くんですけど、前回来たときに、また次回行こうと思ってたお店がもうなかったり、逆に前回はこんなとこなかったよねっていうような新しいお店がちょいちょい立ってたりするんで、移り変わりが激しい街だなあって思いますね。

時間があったら行ってみたい場所とかありますか。

由美 今回は結構バタバタで、明日ライブ本番で、もうその次の日帰ってしまうんですよ。ツアー中なので。残念なことにあんまり観光する時間、ないんですよねぇ~。

亜美 (いきなり)もし、時間あったらあの、2階建てのバスは乗ってみたい! 意外とベタな観光をまだできてないので。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

由美 5年ぶりのニューヨークライブに、あぁ、もうそんな経ったんだと自分自身で思う反面、その5年間はいろいろあって。今回もアルバムを配信でリリースして、この街に来てない間も自分たちの音楽を聞いてもらえてたんだなと思うとすごくうれしいです。いい音楽を届けていきたいので皆さんも楽しみにしていてください。

亜美 ニューヨークの地下鉄やバス停に「HiHi Puffy AmiYumi」の看板が掲げてあるのを実際に見たことがあって、それは感動しましたね。それキッカケで私たちの音楽を聞いてもらった方も多いと思うんですよ。その方たちにもぜひ、PUFFYの音楽を追い続けてもらって、もっともっと、好きになってもらえたらなって思います。

 

PUFFY

職業:歌手

1996年、「アジアの純真」でデビュー。その後、「これが私の生きる道」「渚にまつわるエトセトラ」など、ヒットを連発。海外での音楽活動も積極的に行い、各国で人気を博している。2004年、全米ナンバーワンアニメ局「Cartoon Network」で、アニメ「HiHi Puffy AmiYumi」がスタート、大ヒット。以降、日本のポップ・アイコンとして、世界を舞台に活動中。公式サイト:http://puffy.jp

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

(2010年10月23日号掲載)

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