佐藤隆太/羽住英一郎

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僕は泳ぎが全くダメだったので、出演のお話を受けたとき思わず「無理です」と答えてしまいました(笑)

「ガチ!」BOUT.2.3

 

 佐藤隆太/羽住英一郎

 

「第5回ニューヨークアジア映画祭」に出展の「LIMIT OF LOVE 海猿」。テレビドラマに続く「海猿」シリーズの最終章として日本で大ヒットし、日本版「トップガン」と言わしめた同映画のNY試写会に、出演の佐藤隆太が羽住英一郎監督と登場し、試写後、取材に応じてくれた。(聞き手・高橋克明)

 

『海猿』、ニューヨークに再上陸!! 

NYの印象は?

羽住 2年前、ニューヨークを訪れた時に感じたのですが、日本とこちら(NY)では、上映時の観客の反応が違ったのが興味深いですね。

佐藤 監督からその話を聞いて、違った反応を味わえるという機会は滅多にないと思ってぜひ勉強させてくださいと言ってついてきたんです。だからすごく楽しみでした。空いている時間で色々なところを歩いて、地下鉄にも乗ってみました。とても楽しくて、今度はプライベートで1週間くらい来たいですね。また、ニューヨーカーにこの映画をぜひ観てもらいたいですね。そして映画関係者には佐藤という役者がいることも宣伝してください。(笑)

映画制作上、最も苦労したことは?

羽住 「海猿」は皆テレビで観ていたので、楽しみにしているとよく言われたんです。すると逆にそのテレビの“楽しみ”を越えなくてはいけないプレッシャーがありました。テレビと映画のシリーズものを作るときの大変さを知りました。

佐藤 僕は泳ぎが全くだめだったので、出演のお話を受けた時、思わず「無理です」と答えてしまいました(笑)。その後のトレーニングは必死でしたよ。それと撮影途中40度の熱を出してしまい、現場で寝泊まりする場所がホテルから病院に代わってしまいました。「海猿」は俳優の代役を使わないので、手だけのシーンも最後まで自分でやりました。

佐藤さんの演じる役柄は?

佐藤 僕が演じる吉岡の役は、主人公・仙崎大輔(伊藤英明)とバディーを組む後輩潜水士。やんちゃで経験も浅く先輩の足をひっぱるようですが、持ち前の明るさで力を発揮し、やるときにはやる“大穴”的存在です。そしてどんなに厳しい状況でもユーモアを忘れない。
(取材中、明るいキャラで記者団を笑わせつつ、まじめな質問にはひとつひとつ言葉を選んで答える佐藤の印象は、この吉岡と重なる)

羽住監督とは、同じ大学の先輩後輩の仲。監督業に興味は?

佐藤 興味はあります。でもやるからには、まず俳優として経験を積み、引き出しを沢山作っておきたいですね。
(あくまで現在にフォーカスする姿勢を見せる)

最後にこの夏の過ごし方を教えてください。

羽住 撮影中は暑くて上半身裸になることが多いんですよね。だから、この夏ちょっと体を鍛えようかな、と。(笑)

佐藤 高校時代、野球しかやっていなかったので、ひとりでやる趣味がなかったんです。それで先日釣り好きの人に会って話が盛り上がっちゃって。その後、記者会見で「趣味は釣りです」って言っちゃったんですよね(笑)。言ってしまったらもうやらざるを得ないので、今年は釣り!です。

公言して、自分自身に先手を打って追い込む方法は、佐藤流?

佐藤 いつかはこちら(NY)で挑戦したい。帰ったら、(ハリウッド映画出演に備えて)英語勉強します!

NYに数々の先手を打っていった佐藤隆太の作戦は、今後どのような展開を見せてくれるのだろうか。

佐藤隆太(さとう・りゅうた)職業:俳優

1980年2月27日生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部卒業。A型。1999年ドラマで芸能界デビュー。以後、「木更津キャッツアイ」「池袋ウエストゲートパーク」「プライド」「海猿」「輪舞曲-RONDO-」など人気ドラマに出演、注目を浴びる。公式プロフィール:www.k-factory.net/doc/data/1053405023.html

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

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