NY公演を振り返る
「ガチ!」BOUT.4
先日、ジャパンソサイエティーにて三谷幸喜作品「竜馬の妻とその夫と愛人」を上演し、劇団初海外公演を大盛況に終えたばかりの佐藤B作にお話を伺った。(聞き手・高橋克明)
劇団「東京ヴォードヴィールショー」海外初公演
今回の海外公演にあたっての経緯は?
佐藤 三谷(幸喜)くんの作品というのは日本全国、旅公演が好評でそれこそ北海道から九州、沖縄までやさせて頂いたんですけれども。次どこでやりたいかなって思った時に、あぁ、ニューヨークに行きたいなって。せっかくこんな面白いのが出来たので行かないと後悔するんじゃないかなって。
不安はありましたか?
佐藤 やっぱり、ニューヨークで初めてやること自体ね、喜劇という風に銘打ってますから。笑いの反応がないと喜劇にならないですし。最初、どこで笑いが来るのかなーっと。そーいう怖さはありましたね。
舞台の上から見て、実際の観客の反応は?
佐藤 よかったですねぇ~。(笑)こっちの台詞のタイミングで 「どっ」と笑って下さるんで、やりやすかったですねぇ。
実際に公演が終わり、感想は?
佐藤 来てよかったと思いましたね、なんかね。憧れてばかりないで、やはり行動にするのが大切なんだなって改めて実感させてもらいましたね。
今後、大きなホールで海外公演予定は?
佐藤 いやいやいやいや。それは、佐藤B作じゃないな。ま、あんまり大きいとね、やっぱり難しいですよね。喜劇はね。
最後に、読者にメッセージを。
佐藤 本当にニューヨークっていう、こんな凄い街で生活できるだけで幸せだと思うので、大事に、日本人として誇れる職業人として頑張ってほしいなって思いますね。
佐藤B作(さとう びーさく) 職業:俳優
1949年生まれ。福島県出身。1973年劇団「ヴォードヴィールショー」結成。2006年10月5~7日、三谷幸喜が同劇団のために書き下ろしたコメディー「竜馬の妻とその夫と愛人」で初海外上演。劇団東京ヴォードヴィルショー公式サイト:www.vaudeville-show.com/
〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。