全米日本酒歓評会で金賞
「松竹梅 純米大吟醸」
10月、ハワイ州ホノルル市のハワイ・コンベンションセンターで2020年全米日本酒歓評会が開催された。日本各地からの名酒が並ぶ中、唯一「米国育ち」で受賞したのが、米国宝酒造株式会社（社長：藤原徳久）で製造された「松竹梅 純米大吟醸」だ。カリフォルニア州バークレー市で製造され、「大吟醸Ｂ部門（精米歩合50％以下）」において金賞に選ばれた。
全米日本酒歓評会は、日本国外で最も長い歴史を持つ清酒の品評会。日本の清酒とその文化の理解を世界に広めることを目的に01年にホノルルで開催された。完全な「目隠し方式」で厳正な審査を行う。関連する一般向けの利き酒イベント「ジョイ・オブ・サケ」はニューヨーク、ホノルルをはじめ、サンフランシスコ、ロンドン、東京と開催地をグローバルに発展させている。2020年度は199の蔵元から合計502点が出品され、金賞133点、銀賞120点が選考された。
「松竹梅純米大吟醸」
「松竹梅 純米大吟醸」は、米国で収穫された酒米の王者山田錦を100％使用して醸された米国で最初の純米大吟醸。米は精米歩合45％まで磨き、伝統的製法でぜいたくにじっくり醸した最高級の純米大吟醸酒となる。米のうまみが最大限に生かされており、きめ細かく滑らかな質感、鮮やかな吟醸香、豊かな果実味、エレガントな後味を楽しめる。冷やして飲むと一層香りが高くなる。貝類、寿司（すし）、ブリーやカンボゾーラなどのチーズと合わせるのがお勧めだ。限定アイテムにつき、オンラインのみで購入可（注１）。セール対象外。一部のレストランでも楽しめる（注２）。
「白壁蔵」ブランドの３品も入賞
同会では、宝酒造の神戸市にある「松竹梅 白壁蔵」で製造された清酒３品も受賞している。白壁蔵は、昔ながらの手造りの原理を再現しながら新しい設備を備える灘の酒蔵。デリケートな行程を実現し、高品質の酒を安定して生産する。金賞を獲得した「松竹梅 白壁蔵 純米大吟醸」はフルボディで繊細な果実味を味わえる。また、「松竹梅 白壁蔵 特別純米」はバランスのとれた上品な味わいを持つ。銀賞を獲得した「松竹梅 白壁蔵 生酛純米」は、江戸時代から続く「生酛造り」を導入し、米のうま味を引き出したまろやかな味わいを楽しめる。なおこの３品は、ニュージャージーのミツワや、現地の酒屋などで店頭購入が可能。最寄りの酒屋で取り扱っていない場合は、店にリクエストすると取り寄せてもらえる。（注３）
（注１）ニューヨーク州の場合。ニュージャージー州は配送不可
（注２）８日現在、コロナウイルス感染拡大防止のため、州によってはレストランはテイクアウトのみの営業
（注３）オンラインではニューヨーク・ニュージャージー州への配送が不可
〈information〉
商品名：松竹梅 純米大吟醸
アルコール度数：15.5％
サイズ：720ml
製造地：カリフォルニア州バークレー市
味わい：なめらかな質感、トロピカルフルーツの豊かな後味
お勧めの飲み方：冷やして
商品名：松竹梅 白壁蔵 純米大吟醸
アルコール度数：15.5％
サイズ：640ml、300ml
製造地：兵庫県神戸市東灘区
味わい：フルボディで繊細な果実味、繊細なアロマとほのかな甘み
お勧めの飲み方：冷やして、常温で
商品名：松竹梅 白壁蔵 特別純米
アルコール度数：15.5％
サイズ：1.8l、720ml、300ml
製造地：兵庫県神戸市東灘区
味わい：複雑でバランスのとれた上品な味わい
お勧めの飲み方：常温で、温めて
商品名：松竹梅 白壁蔵 生酛純米
アルコール度数：15.5％
サイズ：640ml、300ml
製造地：兵庫県神戸市東灘区
味わい：うまみと甘みの絶妙なバランス
お勧めの飲み方：冷やして、常温で、温めて
オンラインで楽しむ酒セールとバーチャルテイスティング
米国宝酒造株式会社では、オンラインストアでの「ウインターセール」を実施中。12月25日まで、対象の商品が20％引きとなる。ホリデーを祝う酒やギフトにもお勧めだ。
また、同社では人気の「バーチャル酒テイスティング」を毎週開催。１月までの日程は、12月23日（水）、１月７日、14日、21日、28日（いずれも木）となる。
同社のオンラインサイトで松竹梅５本セット（50ドル）「Sake Set」を購入し、オンライン（Ｚｏｏｍ）で酒ソムリエと一緒に、テイスティングを楽しめる。友人や家族にギフトとして送り、皆で参加するのもよい。
詳細はwww.takarasake.com参照。
（2020年12月19日号）
