北斎、写楽、歌麿から棟方志功らまで
展示会のカタログ（©RONIN GALLERY）
RONIN GALLERYは９月15日、ギャラリーの40周年を祝う記念展覧会「40 of 40」のオープニングレセプションパーティーを開催した。
レセプションの様子＝９月15日、ニューヨーク（撮影：清水）
世界中の顧客に浮世絵などの日本・東アジア美術を展示・販売してきた当ギャラリーは、リバートソン家が運営している。不動産業を営み、世界中を旅していたハーバート・リバートソンさんが50年前に日本の浮世絵にほれ込み、収集を始めたのがギャラリー開設のきっかけ。以降、リバートソン家は1975年の開館以来、ニューヨークで、40年にわたりギャラリーを守り続けてきた。息子のデイビッドさんが社長となった現在、オンラインギャラリーも手掛けるなどビジネスモデルは変化しつつも、確かな審美眼と東アジア美術への情熱は変わっていない。
浪人ギャラリー40周年記念、展覧会「40 of 40」オープン
創設者のハーバート・リバートソン理事（前列中央）を囲んだギャラリーのスタッフら。デイビッド・リバートソン社長（左端）、エグゼクティブディレクターで創設者のロニ・ノイアーさん（中央２列目）、ディレクターのトモコ・セキさん（右端）＝同
節目となる本展では、17世紀から現在までの400年にわたる日本の木版画作品を展示している。葛飾北斎、東洲斎写楽、喜多川歌麿ら著名な絵師の浮世絵をはじめ、棟方志功ら近現代の作家の木版画まで、日本の木版画の歴史を一同に見ることができ、さながら美術資料館の様相だ。デイビッドさんは「日本の版画の歴史についてもっと触れてもらえたらうれしい」と話す。スタッフは日本語や中国語のバイリンガルも常駐している。
●RONIN GALLERY●
【日時】～10月17日（土）、月―金：午前11時～午後６時、土：午前11時～午後４時、日：予約制
【住所】425 Madison Ave, 3rd Fl, NYC（at 49th St）
【入場料】無料
【電話】212-688-0188
【Ｅメール】ronin@roningallery.com
【ウェブ】www.roningallery.com/
（2015年10月３日号掲載）
