オンラインデートと婚活難民(ジプシー)〈前編〉
幸せな結婚の見つけ方〜結婚ってやっぱりいいですよ〜 第5回
国際結婚の幸せプロデューサー 松本直子
“アメリカでは既婚者の3人に1人がオンラインデートで出会っている。”と言われています。インターネットが生活の一部になっている時代ですので、ネットで出会うことについて肯定的にとらえる人々が増えてきていることは確かでしょう。一方、オンラインデートを婚活に利用しても結果につながらない独身男女が“婚活難民(ジプシー)”として増殖しているという話もよく耳にします。オンラインデートで成功する人としない人はどこが違うのでしょうか? 婚活難民にならないために、わたしたちはどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか?
その答えを私が明確に知ったのは、2015年4月にニューヨークで行われた全米マッチメーキング協会で、あるスピーチを聴いた時のことです。そのスピーチは、精神科医で、神経科学者、現在はコロンビア大学准教授でもあるアミール・レイバン先生によるもので、レイバン先生の著書“Attached”(塚越悦子さんにより日本語訳されている『異性の心を上手に透視する方法』)の概要を紹介したものでした。
レイバン先生は著書、“Attached”の中で、人間の愛着心の現れ方をSecure、Anxious、Avoidantというように、その特徴から3つのタイプに分けて説明しています。簡単に説明をすると、Secureは、相手との親密性を大切にし、愛情深く接することができるタイプ。Anxiousは、過度の愛着心を持つ心配症で、相手が浮気をしていないかどうか絶えず相手の携帯電話チェックしてしまうようなタイプ。Avoidantは、恋愛の関係が親密になり過ぎることを恐れ、相手との距離を置こうとするタイプ。この理論によると、Secure同士の出会いは、おたがいの気持ちが一致すれば比較的スムースに結婚に至りますが、AnxiousとAvoidantが出会ってしまうと、恋愛が進むにつれて一方は追いかけ、一方は逃げてしまうため、実らぬ恋の空回りという最悪の結果になってしまうのです。
〈筆者プロフィル〉まつもと・なおこ 武蔵野美術大学空間演出デザイン科卒。自身の国際結婚の夢をかなえるため、1999年南青山で国際結婚の情報サービスをスタート。東京、NY、LA、SF、シンガポールと世界を拠点に国際結婚&海外在住日本人の結婚をサポート。スピードデート、BBQパーティーなど婚活イベントや恋愛セミナーを定期的に開催。皆さまの幸せな結婚をプロデュース中。
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