〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第18回

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本気なら嫌われない

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本気でMLBにチャレンジした元ヤンキースの松井秀喜氏(左)と

サラリーマン曰く、「我々は気楽でいいよ。経営者は資金繰りで大変だからね」
なるほど。
経営者曰く、「勤め人は大変だね、上司の決裁をもらう必要があって。好きにできる我々はいいね」
なるほど。
立場が変われば色々な意見があります。
会社員と経営者、どちらの道を選んでも人間としては平等です。自分の人生ですから自分に合うと思う立場を選べばよいのです。どの立場であっても「本気」であれば必ず幸せになれます。仕事とは肩書ではなく、この「本気」がとても大切なのです。
さて、本気で仕事をしていると、時として周囲の人々への発言が厳しくなりがちです。皆から嫌われてしまうのではないかと不安に思うこともあるでしょう。しかし、「本気」の発言・行動であれば絶対に嫌われることはありません。嫌われる理由はその厳しい発言ではなく、自分自身が中途半端な仕事をしているからなのです。
脱サラをして経営者の道を選択する場合は特に「本気」が大切です。だめならサラリーマンに戻ればいいやという中途半端な気持ちでは成功しません。新人経営者の方は、社会人になりたての頃のチャレンジ精神や必死で仕事に取り組んだことを思い出してください。経験が豊富な新人経営者はとかく驕りがちです。この驕りこそが経営能力の足を引っ張るのです。経営者としては新米だと謙虚に自覚した上で「本気」をプラス、どんなに仕事が辛くとも3年間は逃げ出さない覚悟で仕事に取り組んでいけば、経営者として必ず成功するに違いありません。
「本気」で仕事をしていれば、必ず周りや神様が助けてくれます。
(次回は9月第4週号掲載)

nakagawa-new〈プロフィル〉 中川扶二夫(な かがわふじお) 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州へ の進出を計画中。

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