〈ウチのイチ押し〉Heidelberg Restaurant

0

伝統的なドイツ料理とビールを堪能できる老舗

0502-21men-L_pic

ドイツの定番料理「Schweinehaxe」(34.50ドル)

約100年前、多くのドイツ移民が移り住み、繁栄していたマンハッタン、アッパーイーストの一角「ヨークビル(Yorkville)」(79〜96丁目間、3番街〜イーストリバー間)。当時の面影を残すドイツ系レストランや精肉店、ベーカリーなどが今も多く点在している。
その中でも一際目立つのが「Heidelberg Restaurant(ハイデルベルク・レストラン)」。1906年に同地にオープンし、39年に現在の店名に。今年で76年を迎えた老舗ドイツ料理店だ。 歴史を感じる店内で、伝統的なドイツ料理の数々とドイツビールやワインが楽しめるとあって、長年にわたり多くのリピーターが通う人気店となっている。

DSC09763

外観

0502-21men-M-pic

伝統的なバイエルン衣装とギャザースカートのウエートレスがお出迎え

0502-21men-S_pic

詰め物を何層にも巻いた春巻きに似た「Spinat Strudel」(18.50ドル)

0502-21men-S-pic3

〈手前のグラス〉シュナップス(赤)「Killepitsch Krauter」(9ドル)、同(白)「Apfel Schnapps」(8ドル) 〈奥のジョッキ〉黒ビール「Hobrau Dunkel(1リットル)」、黄色のビール「Spaten Lager(同)」(いずれも15ドル)

定番の肉料理味わう
ドイツ料理というと、ソーセージと思いがちだが、伝統的な肉料理が、他にもたくさんある。定番の「Schweinshaxe(シュバイネハクセ)」(34.50ドル)は、塩漬けした骨付き豚すね肉を野菜などと一緒に漬け込み、ゆでてからじっくりと焼き上げたもの。北京ダックのように皮がこんがりしていて、ジューシーで食べごたえがある逸品だ。また、ウィーン風子牛のヒレ肉「Wiener Schnitzel(ビーナー・シュニッツェル)」(25.50ドル)や、鴨(カモ)鴨肉のグリル「Gebratene Ente」(29.50ドル)も店主がオススメするメニューだ。

ドイツといえばビール!
世界屈指のビール大国、ドイツ。店内では20種類以上のドイツビールが楽しめる。どんな料理にも合うという「Warsteiner Pils(ヴァルシュタイナー・ピルス)」は店主一押し! そのほか、繊細で上質なモルトと良質ホップの「Hobrau Lager(ホフブロイラガー)」や、フルーティな香りとスパイシーな香りの「Franziskaner Weissbier(フランツィスカーナー)」が人気だ。グラスのサイズもさまざまで、2リットル入りの巨大ブーツグラスはぜひオーダーしたい。サイズに応じて、値段も5.50ドルから30ドルと幅広い。
ほか、各国のワインやアルコールの強い蒸留酒「Schnaps(シュナップス)」も多くそろえている。ドイツの民族衣装を着たウエートレスにサーブしてもらうドイツ料理とビール。一瞬ここはどこか、と思わせてくれるような異国情緒あふれる店にぜひ、足をのばしてみてはいかがだろう。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年5月2日号掲載)


Heidelberg Restaurant
【電話】212-628-2332
【住所】1648 2nd Ave,(bet 85th & 86th St)NYC(最寄り駅:4、5、6番線 86th St駅)
【営業時間】〈ランチ〉火―金:午前11時半〜午後3時
〈ディナー〉月:午後5時〜10時、火〜木・日:午前11時半〜午後10時、金・土:午前11時半〜午後11時半
〈ブランチ〉土・日:午前10時半〜午後3時
【ウェブ】heidelberg-nyc.com/

Share.