婚活市場という考え方〈後編〉
幸せな結婚の見つけ方〜結婚ってやっぱりいいですよ〜 第4回
国際結婚の幸せプロデューサー 松本直子
例えば、『婚活市場 男女比』については、日本の婚活市場に於ける統計では、女性の方が男性に比べて多いというのが日本国内の一般的な見解。一方、国際結婚や海外在住日本人の結婚をキーワードにしたときに、その割合は微妙に異なるようです。
先日、東京都内で婚活パーティーを共催させていただいた時、外国人男性と日本人女性の参加を募集したところ、席が早くうまったのは男性の枠。それに対して、女性枠はギリギリまで時間がかかってやっと席が埋まったという感じでした。
また、サンフランシスコでスピードデートのイベントを共催させていただいた時も、男女同時に募集をしているにも関わらず、男性の出足の方が早く、席はあっという間に埋まり、キャンセル待ちの状態。一方、女性の席は最後の最後まで募集を続けて、やっと調整ができたといういきさつがあります。
おそらく、シリコンバレーなどIT企業が集中するアメリカ西海岸では特に、多くの独身の理系男子(20代後半〜30代前半)が出会いを探しているため、この世代の婚活外国人男子の人口は婚活日本人女子よりも多いのではないかと分析ができます。
ところが、日本人女性、特にキャリア追求型ライフスタイルを選択された方々がホンキで婚活をスタートされる年齢は30代後半〜40代にかけて。20代の女性は独身を謳歌しているため、国際婚活市場に存在する20代女性は比率を考えると少ないようです。キャリアを構築した30代後半〜40代前半の女性が婚活市場に参入する時期には、男性との市場がズレるため、50代以上の男性を対象にできるかどうか?ということが成功のカギとなります。この時点で、女性がどうしても譲れない絶対条件として、“お相手の年齢”を全面的に掲げてしますと、長期的に苦戦し、さらに自分も年齢を重ねてしまうため、婚活市場の中で厳しいゾーンに入り込むことになります。(そして、その状況に気づかない、あるいは受け入れないまま長期的に活動を継続されている方がものすごく多いのです)
マッチメーカーとして女性のみなさまにアドバイスできることは、20代の女性であれば、今すぐ活動を開始婚活市場を意識して活動を開始していただきたいし、40歳を超えてから婚活をスタートされるのであれば、お相手の年齢を絶対条件から外すか、(※条件は少ない方が出会いは早く訪れます)お相手の対象をヨーロッパ圏の男性に絞るなど、女性を年齢でフィルタリングせずにパーソナリティーだけを見てくれる市場に自ら方向転換してゆくことも考慮していただきたいのです。
もし、あなたが今、結果になり難いお相手に振り回されて、空回りしたまま、無駄な時間を費やしていると感じているとしたら、適切な婚活市場で適切な条件を持って活動しているかどうかを確認してみてください。幸せな結婚が見つかりますように。
〈筆者プロフィル〉まつもと・なおこ 武蔵野美術大学空間演出デザイン科卒。自身の国際結婚の夢をかなえるため、1999年南青山で国際結婚の情報サービスをスタート。東京、NY、LA、SF、シンガポールと世界を拠点に国際結婚&海外在住日本人の結婚をサポート。スピードデート、BBQパーティーなど婚活イベントや恋愛セミナーを定期的に開催。皆さまの幸せな結婚をプロデュース中。
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