〈ピープル〉ヴァイオリニスト レイ・イワズミさん

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人間的な部分を表せたら

11月9日、NY倫理友の会総会で演奏

レイ・イワズミ(Ray Iwazumi)
レイ・イワズミ(Ray Iwazumi)
ヴァイオリニスト、音楽学研究者。ジュリアード楽院で博士課程、ブリュッセル王立音楽院の修士課程を首席で卒業。米国、欧州と日本を中心に活動する。ニューヨークのリンカーンセンター、ブリュッセルのパレ・デ・ボザールや王立図書館、王立音楽院等、東京のNHK─FM、東京のオペラシティやJTアートホールでリサイタルを開き絶賛を受ける。また、音楽学にも造詣深く、イザイの無伴奏ソナタについての独自の研究は数々の記事などにおいて論文が引用される。ブリュッセル王立音楽院やゲント・オルフェウス学院(白)、ディレイ・シンポジウム(米)やラ・スペツィア現代美術センター(伊)などでも講演やマスタークラスを行い、現在はジュリアード楽院で後進の指導に当たる。
〈公式サイト〉www.rayiwazumi.com/
〈レイ・イワズミ友の会サイト〉www.rayiwazumitomonokai.com/

国際的ヴァイオリニストであり、音楽学者のレイ・イワズミさん。ニューヨーク倫理友の会の「第17回年次総会」(11月9日開催)にゲスト奏者として招かれ、演奏する。

◇ ◇ ◇

ワシントン州シアトル生まれ。5歳からヴァイオリンに親しみ、ジュリアード楽院で博士課程、ブリュッセル王立音楽院の修士課程を首席で卒業しているイワズミさん。ジュリアード音楽院の名教師だった故・ドロシー・ディレイ氏、著名なダヴィット氏を父にもつ名ヴァイオリニストのイーゴリ・オイストラフ氏に師事。主に米国、欧州、日本で活動をし、ニューヨークのリンカーンセンターでもソロや室内楽のコンサートを数多く行う。ジュリアード恒例の音楽祭「FOCUS !」「Beyond the Machine」では作曲家としても活躍する。

同時に音楽学の研究者としての一面も持ち、ベルギーの巨匠ヴァイオリニストで作曲家であるウジェーヌ・イザイの研究は世界的に認められている。

演奏と楽譜の編集、音楽学の研究が主な活動だ。その中で今は「弾くことも大好きだけど、どのように聴衆に、そして同僚の音楽家に自分が貢献できるものを伝えていけるか」を考えていると話す。音楽家を目指す学生から一般の人まで幅広い層に向けて行う講演や、今年1月に設立した「レイ・イワズミ友の会」も「クラシックをエンジョイする層を広げる活動の一つです」と述べる。実際の演奏ライブを入れるなど、聴衆の反応をみながら内容を工夫している。「人の興味をつかみたい。お客さんの反応は毎回全て違いますが、それがまた面白いところです」と語る。

来たる総会に、イワズミさんは「皆さんが楽しめるような曲」を用意しているという。イワズミさんが「20年来の友」と呼ぶ、東京とウィーンに拠点を置くピアニスト・碓井俊樹さんも登場し、演奏に参加することが決まった。イワズミさんは総会を前に「音楽は皆と一緒に聴くものではあるけれど、持ち帰るものは個人的なもの。音楽家はいろいろな思いや手段で表現していく。そのバラエティーの中で人間的な部分を表せたらと思っています」と意気込みを述べた。

ニューヨーク倫理友の会 第17回年次総会
11月9日(木)午後6時半開会

【講演】一般社団法人倫理研究所理事長・丸山敏秋
【演奏】ヴァイオリニスト レイ・イワズミ
【会場】NYAC(NYアスレチック・クラブ)10階
【会費】会員110ドル・非会員120ドル(共に食事・ワイン込み)
【問い合わせ】ニューヨーク倫理友の会事務局
〈電話〉212-869-1922(火・木)

(2017年10月21日号掲載)

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