Vai

特別な日に使いたい地中海料理店

記念日や特別な日に、高級レストランの味を楽しみたい。でも価格を考えると、ちょっと行きづらい…。そう考える方にお勧めしたいのが、アッパーウエストのレストラン「Vai」。近隣住民に愛される、イタリアンを中心とした地中海料理の店だ。

同店のオーナーであり、シェフでもあるVincent Chirico氏は、「Daniel」「Aquavit」「Jean-Georges」など、ニューヨークでは誰もが知る有名レストランをはじめ、フランスやイタリア、スペインの名店でも長く経験を積んできた、腕利きのシェフ。今も経営者として店舗運営やスタッフ教育をする一方で、毎朝市場に足を運んで新鮮な素材を選び、料理の決め手となるソースを仕上げるなど、サービスから味まで全てをプロデュースしている。同氏が織りなす繊細で深みのある料理は、まさに名高い高級店の味。それを、ディナータイムは３コース49ドル、８コース79ドル、ランチタイムは３コース29ドルで楽しめるとあっては、リピーターが多いのもうなずける。
人気のアラカルトメニューは、前菜の「Hamachi and yellowfin tuna duo（17ドル）」。新鮮でぷりぷりとしたハマチとキハダマグロの刺し身が、しょうがの香りを効かせたアボカドソースにほど良くマッチした一品だ。ポルトガル産の大ぶりのタコを軽く焦げ目がつくまでグリルし、ピリリとしたハラペーニョソースを添えた「Charred Portuguese octopus（16・５ドル）」も日本人に人気。ほか、白身魚を丸ごとふっくらと焼き上げた「Whole roasted mediterranean branzino（29ドル）」をはじめ、肉料理やパスタ料理、シーズン毎のスペシャルメニューも豊富に取りそろえている。

全ての料理に共通して言えることは、その盛り付け方の美しさ。Chirico氏に話を聞くと、「味はもちろんですが、切り方、調理法、盛り付け方など、全てに気を配ることで、初めて『おいしい料理』が出来上がります。お客さまにうれしい驚きをもたらすプレゼンテーションを行うことを、私たちは大切にしています」と語ってくれた。
スタイリッシュであると同時に温かさも感じるれんが造りの店内には、夜、ろうそくの明かりのみがともされる。“特別な日をちょっとぜいたくに、ロマンチックに”と考える方は、ぜひ「Vai」に足を運んでみてはいかがだろうか。