取れ立てのシーフード使ったスペイン料理堪能
「鮮度抜群な取れたて魚介を、思う存分楽しみたい」―。そんな願いをかなえてくれる店が、マンハッタンのチェルシー地区にある。1930年創業の老舗レストラン「El Quijote(エル・キホーテ)」。スペイン料理と魚介類のメニューを売りに、創業以来84年、名を馳せてきた同店は、レストランでありながら、自社で漁船を所有する「網元」でもある。
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毎朝、店にはその日に水揚げされた新鮮な活ロブスターが届く。「うちでは一切、冷凍ものは使いません」とマネジャーのホセ・ペレスさんが胸を張る通り、食材は全て新鮮そのもの。それらを豪快に使用して作られたのが、人気メニューのシーフードパエリア「Paella Marinara Con Langosta(24.95ドル)」。刺し身にしても食べられるくらい鮮度抜群なロブスターは、パエリアに調理されてもなお甘く、プリプリと弾力がある。その身から染みでた出汁(だし)をたっぷり含んだサフランライスは絶品で、訪れた際には、ぜひ味わいたい逸品だ。
行き届いたウエーターのサービス内容にも定評があり、注文を取りにくるウエーターを顧客が長時間待つという、ニューヨークではありがちな光
景もここにはない。
「ウエーターのトップは、勤続34年の大ベテラン。スタッフには徹底した教育を行っており、サービスレベルには高い評価を受けています」と語るペレスさん。マネジャーである彼自身も常に店内に気を配り、客が求めていることを察知して、ウエーターに指示を出すという徹底ぶり。
1週間で1800尾のロブスターが注文されるというニューヨーク屈指の人気店には日本人も多く訪れるという。
エル・キホーテ(El Quijote)
【住所】226 W 23rd St,(bet 7 & 8 Ave)NYC【電話】212-929-1855
【営業時間】日〜木(正午〜午前零時)、金・土(正午〜午前1時)【ウェブ】www.elquijoterestaurant.com
(「WEEKLY Biz」2014年4月19日号掲載)