〈コラム〉Dr. Clara Lee「歯のおはなし」77回

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2月は全米児童歯科健康月間です。これは子供たちの大切な口腔(こうくう)衛生の意識を高めるために制定されました。多くの親御さんたちは子供たちの歯にあまり重要性を持っていません。なぜなら子供の歯=乳歯は永久歯ではないと思っているからです。

赤ちゃんは誕生した時に、もう既に顎の下には乳歯があることを親御さんたちは気付いていません。

生後5〜7カ月目に生えてくる乳歯は将来の笑顔やおしゃべりする過程の手助けになっています。またそれらの乳歯はその下にある永久歯が生えてくる場所を保持しています。

乳歯はだいたい幼稚園や小学校1年生ごろに抜け始めます。そして最後の乳歯が抜けるのは10〜12歳ごろです。

乳歯が腐食すると痛みを起こします。それが感染するとまだ顎の下にある永久歯にも感染します。

乳歯が自然体ではなく、虫歯などで欠損した場合には、その後に生えてくる永久歯に影響し、歯が生えてくるべき場所の間隔に問題が生じます。スペースが足りずに将来、永久歯がきれいに生えそろわず乱雑な歯並びになってしまいます。

それではどのように子供の歯を管理すればよいでしょうか?

まずは健康習慣を身に付けましょう! 一番簡単なことは水道水を飲むこと。ニューヨーク市の水道水には既にフッ素(虫歯予防剤)が含まれています。フッ素は子供の歯を虫歯から守ります。

そして砂糖を多く含むソーダやジュースを飲むのを避けましょう。砂糖を多く含む飲料水は虫歯のもとです。

あなたの子供が放課後や週末に運動をするなら、就寝前に水を入れたボトルを冷凍庫に入れて凍らせておきましょう。そうすれば、運動後にも冷たい水が飲めます。暑い時や疲れている時に冷たい水のおいしさに勝るものはありません。

これらの健康習慣はあなた方の子供の将来のためにも、そしてあなたのためにも良いことです。

今月は子供の歯を愛することを覚えておきましょう。

(次回は3月第2週号掲載)

〈プロフィル〉Dr. Clara Lee ニューヨーク大学歯学部卒業。ニューヨーク大学ブルックデール病院でチーフレジデンス修了。13年以上に及ぶ臨床経験は一般歯科、コスメティック、インプラントを含む。インビザライン認定医。Waterside Dental Care院長として古山医師と共に、多くの日本人患者さんを治療。Dentistryをこよなく愛している。記事提供:Waterside dental Care(Tel:212-683-6260)

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