来日・在日の外国人向けだけでなく、オンラインで東京から世界にも発信
「子供たちにも食べることや食べ物の大切さ学んでもらえたら」
東京で料理教室「ロビンズキッチン」(robins-kitchen.com)を主宰する大上由実さん。もともとは、来日する外国人や日本在住の外国人のため立ち上げた教室だったが、コロナ禍において、対面できない人たちにも教えられるように、とオンラインを使って世界へと活動の場を広げた。
大上さんは、長年に及ぶニューヨークでの生活から、バランスの良い日本食の素晴らしさにあらためて気付かされ、インターネット交流サイト(SNS)で自身が作った日本食を数々発信。帰国後、NPO日本食育インストラクターと、外国人向け料理教室協会認定講師のライセンスを取得。語学を生かして、日本を訪れる外国人向けに日本食の料理教室「Robin’s Kitchen」を立ち上げた。
教室では、料理を作りながら「日本の食文化」や「食育」が楽しく学べ、「いただきます」「ごちそうさま」などの言葉、箸の持ち方といった食事マナーから、食べ物を大切にする精神も一緒に伝えている。
また、大きな特徴の一つとして、ニューヨーク時代からの友人、4コマ漫画家のコマタキレコさんとタッグを組み、コマタさんが描いた“かわいい漫画の紙芝居”を取り入れ、分かりやすく「日本の食文化」や「食育」を伝える。小さな子供から外国人まで気軽に楽しく参加できる内容となっている。
レッスンは日本語、英語に対応。大上さんは「親子で“楽しく学べる”料理教室」も主宰しており、子供を対象にしたお寿司(すし)ケーキやキャラ弁のクラスを中心に、ウェブに掲載されたメニューも随時受講できる。
現在は、コロナ禍でオンラインレッスンのみとなっているが、スケジュールはリクエストに応じて調整可能だ。
「日本の食育をお伝えすることで子供たちにも食べることや食べ物の大切さを学んでいただけたらうれしいです。親子で参加していただき、料理をすることの楽しさを一緒に体験しましょう。皆さまとつながれることを楽しみにしています」(大上さん)
同教室は、日本をベースとしているが、ニューヨークをはじめ、世界中からの受講も受け付けている。問い合わせはウェブ(www.robins-kitchen.com/)まで。
(写真はいずれも「ロビンズキッチン」提供)
(2020年10月3日号掲載)