シンガー・ソングライターでピアニストの矢野顕子さんが11日、イースト・ビレッジにあるJoe’s Pubで毎年恒例のNYCライブ「Akiko Yano Trio featuring Will Lee & Chris Parker」を行った。
今年も例年同様、70年代からの親しい友人であるウィル・リーさん(ベース/ボーカル)とクリス・パーカーさん(ドラム)とのトリオを組み、結成11年目を迎えた息の合ったパフォーマンスで会場を盛り上げた。
「Children in the Summer」で幕を開けたライブは、昨年11月にリリースした最新アルバム「ふたりぼっちで行こう」から「When We Are in Space」、「ゴジラ vs モスラ」「When I Die」などバラエティー豊かな全9曲を演奏。「Reach Out」の曲中、高度なテクニックが光ったウィルさんとクリスさんのソロパートが披露されると、観客からは大きな歓声が上がり、この日一番の盛り上がりを見せた。
アンコールでは名曲「ひとつだけ」とアップテンポな「ラーメン食べたい」を披露。会場には、平日の夜にもかかわらず、多くの日米のファンで埋め尽くされ、毎年来ているというニューヨーク在住の日本人女性は、「矢野さんのライブに来るとエネルギーをもらえる。ユニークで唯一無二のピアノの音色、音楽が魅力」と語った。
同公演直後には、東京でウィル・リーさんがミュージックディレクションを務める音楽イベント「EAST MEETS WEST 2019」にトリオで出演。Joe’s Pubに来場したゲストが、このあと行われる東京公演をいち早く堪能する形となった。
(2019年4月20日号掲載)