慈善団体「ゴッズ・ラブ・ウィー・デリバー(GOD’S LOVE WE DELIVER)」企画、運営の世界最大のパブリックアートイベント「CowParade(カウパレード)」が今年5月から開催中。70人のアーティストがペイントしたグラスファイバー製の牛のオブジェが、8月18日からニューヨークの至るところに設置されている。
同イベントは21年前の2000年にもニューヨークで開催され、当時はアーティストや学校の子供たちによってデザイン・ペイントが施された500頭ほどの牛たちがニューヨークの街に登場した。しかし、盗難などの被害が出たためそれ以降開催されていなかった。
今回は、フリーダ・カーロの顔が描かれた牛や、ニューヨーク市の地下鉄の地図が描かれたユニークな牛が勢ぞろい。78頭の牛のオブジェが計8カ所のスポットで展示されている。
マンハッタンはハドソン・ヤードや34丁目のメーシーズ、59丁目のブルーミングデールズに展示。ブルックリンはインダストリー・シティー、ブロンクスはブロンクスコミュニティーカレッジ、クイーンズはニューヨーク科学館、スタテンアイランドは国立灯台博物館などにも展示されている。
主催者は、前回の経験を踏まえて、人通りが多く比較的見渡しが良い場所を展示スペースとして選んだという。
また、展示期間が終わると、78頭の牛はオークションにかけられ、その売り上げは慈善団体へ寄付されることになっている。
なお、公式ホームページには、アーティストによってペイントされた牛が1頭1頭写真と共に紹介されており、アーティスト名、展示場所などの情報も掲載されている。
詳細は、www.cowparade.com/参照
(2021年9月11日号掲載)