全盲の旅カメラマン・大平啓朗さん、NYで展示会を開催

0
展示会レセプションパティーでの大平啓朗さん=11月11日、ニューヨーク(提供写真)

展示会レセプションパティーでの大平啓朗さん=11月11日、ニューヨーク(提供写真)

全盲の旅カメラマンで全盲ハッピーマンとして、47都道府県一人旅や9カ国24都市を旅してきた大平啓朗さん。11月10日と11日にはニューヨークのブルックリンの「usagi_newyork(163 Plymouth St Brooklyn,New York)」で展示会を開催した。

ニューヨークが初の北米大陸訪問という大平さん。日本国外での初めての展示会となったここでは、友人のアクセサリーグループ展とともに自身の“写心”を展示した。

知人から「心で写真を撮っているのだね」と言われてから、自身で撮った写真を“写心”と呼んでいる大平さん。「会場でお客さまと直接お話したくて」と当地に駆け付けた。

来場者の感想、反応などを聞くと「まず、僕が写真を撮る、シャッターを切ることにも驚いていましたが、単独で日本中、世界中を旅することについても、『エキサイティング!』や『ブレイブ……勇気!』というフレーズを口にする方が多かった」という。「『よく来てくれた。会えてうれしいよ!』と皆が口にしてくれました」とも語った。

作品については「海と空の『青』が際立って素晴らしい!」「音と、香りで撮るというのは素晴らしいね」との感想が得られたと明かした。

大平さんの撮影方法は「視力以外の四感を感じて」頭に画を描き、ドラマができ、見てもらいたい人を思い浮かべてシャッターを切ること。この説明を受けた来場者は口々に「グレート!」「ワンダフル!」と、笑顔で、力強く握手をしてくれたという。「僕の心も震えました」と大平さん。

今後にしたいことを聞くと「世界6大陸での写心展の開催」だという。「目が見えない人も楽しめるような、触れる・聞こえるなどの工夫を交ぜた展示方法で、どんな人でも、より多くの方々が会場で一緒に楽しめるように」とし、「僕のライフワークである、おいてきぼりゼロ!を目指した活動、生きざまを写心展で広げたいです」と語った。

「子どもの頃から大好きなシンディ・ローパーさんと一緒に『Happy Birthday to You』を歌い合い、僕からは『和』のプレゼントをしたいです」

展示会の様子=11月11日、ニューヨーク(提供写真)

展示会の様子=11月11日、ニューヨーク(提供写真)

〈Profile〉
大平啓朗(おおひら・ひろあき)
通称:おーちゃん。1979年6月22日生まれ。
全盲の旅カメラマン。北海道下川町出身、大阪市在住
NPO法人「ふらっとほーむ」理事長
24歳のある時から全盲となって以来カメラマン、47都道府県ひとり旅、海外旅行、MV監督、ダンサー、絵描き、スキューバダイビング、スキー、パラグライダー、ドルフィンスイム、乗馬、バー店長、ラジオパーソナリティ、ライフコーチ、イベントプロデューサー……人生を謳歌する“全盲の自由人”

Yahoo!やラインニュースのトップで紹介された既成概念を壊してくれるフォトエッセー『全盲ハッピーマン』は、年齢や性別に関わらず、広い層に支持を受け続けている。

2022年11月「全身でオーロラを感じて…シャッターをきる!?」と北極圏航路、ノルウェークルーズに参加。その後、ヨーロッパ6カ国、アフリカのモロッコ、東南アジアのカンボジアを単独で旅した。9カ国24都市…総移動距離は地球一周の4万キロを越え→5万キロ以上!!

夢は大好きなシンディ・ローパーの笑顔にシャッターをきること!
現在、〈めざせ100都市ハネムーン〉実践中!…12カ国27都市を訪問

【オフィシャルサイト】http://flat-home.com

Share.