第8回ニューヨーク野口英世記念奨学金受賞者は羽場優紀さん

「98回忌野口英世墓参会」式典の参加者ら=5月21日、ブロンクスのウッドローン墓地((c) HNMS)
「ニューヨーク野口英世記念会」(HNMS)(代表:本間俊一氏)は5月21日、ブロンクスのウッドローン墓地で「98回忌野口英世墓参会」と「第8回ニューヨーク野口英世記念奨学金授与式」を開催した。
式典は加納良雄HNMS副代表の開会の辞の後、 HNMS代表の本間俊一氏、ウッドローン墓地のクリストファー・ジャンノプロス理事兼CEOがあいさつ、在ニューヨーク総領事・大使の森美樹夫氏の祝辞があった。他にも野口博士が在籍したロックフェラー大学ティモシー・オコーナー副学長らがスピーチし、福島県猪苗代の「野口英世記念会」本部の倉根一郎理事長からも温かいメッセージが届けられた。
その式典の中で第8回ニューヨーク野口英世記念奨学金受賞者の発表と授与式を行った。
ニューヨーク野口英世記念奨学金の審査委員会は、野口英世博士の墓碑に刻まれた教訓と志を受け継ぐ若き研究者が同奨学金の受賞者として最もふさわしいとの観点から、第8回受賞者を決定、羽場優紀(はば・ゆうき)さんが選ばれた。
羽場さんは1993年に東京で生まれ育った若き進化生態学者。コロンビア大学修士号、プリンストン大学博士号を取得。その後ハーバード大学博士研究員を経て、現在、コロンビア大学ザッカーマン研究所にレオン・レヴィ神経科学スカラーとして在籍している。
授与式のスピーチでは、「現在取り組んでいるハダカデバネズミなどの社会行動の遺伝・神経・進化基盤の研究が、ひいては人間の行動や感情の進化を解明する成果につながるものと信じている」と熱意を込め語った。

「98回忌野口英世墓参会」で「第8回ニューヨーク野口英世記念奨学金」を受賞した羽場優紀さん=5月21日、ブロンクスのウッドローン墓地((c) HNMS)