
日本から参加した『「進撃の巨人」 -the Musical-』のキャストら
マンハッタンで10日、日本文化の魅力を発信する「ジャパン・パレード」が開かれた。
和太鼓やよさこい踊り、極真空手や、着物やコスプレ衣装に身を包んだ日本企業関係者や米国人の愛好家ら約110団体、約2800人がセントラルパーク沿いの通り約1キロを練り歩き、沿道に集まった市民らから拍手や声援を受けた。
開催は、1872年の岩倉使節団の米国訪問から150年となった2022年に始まり、今年で4回目。パレードでは「料理の鉄人」で知られる森本正治シェフがグランドマーシャルを務め、昨秋にニューヨークで上演された漫画「進撃の巨人」の2・5次元ミュージカルのキャストや、アイドルグループ「NMB48」元メンバーの山本彩さん、人気キャラクターのハローキティらが駆けつけ、パレードを盛り上げた。日本で開催中の大阪・関西万博も紹介された。

(左から)吉井久美子さん、山本彩さん、グランドマーシャルのアイアンシェフ森本正治氏、司会のサンドラ・エンドウさん、2025ジャパンパレードのコミュニティーリーダーである佐藤貢司さん
パレードにはニューヨーク・タイムズの「2025年に行くべき52か所」に選ばれた富山市も招待され、参加した。藤井裕久市長は甲冑姿で登場し、その後ろでは越中八尾おわら保存会が踊りを披露、富山の伝統芸能をアピールした。
パレードの前日には、藤井市長らはニューヨーク・タイムズ本社を訪問し、富山市が掲載されたことによる反響や観光客の増加などついての感謝を伝えたという。
パレードと同時に行われた日本食などのストリートフェアでは、日本食のブースも出店され、多くの人がお好み焼きやたこ焼きなど日本のグルメに舌鼓を打ちをした。また、浴衣の着用体験ほか、漢字で名前を書いてもらうコーナーなど、行列ができた。
森美樹夫・在ニューヨーク総領事・大使は「不確実性の高い時代にあってお互いの文化を尊重する協力関係がこれまで以上に必要とされている」と話した。
パレード、ストリートフェア合わせて、6万人が来場した。

Toyama City Government Floatでは藤井裕久市長が甲冑姿で登場し、その後ろでは越中八尾おわら保存会が踊りを披露、富山の伝統芸能をアピール

ハローキティに加え、今年はマイメロディ、クロミもサンリオの人気キャラクターとして登場し、華を添えた

Maid Cafe Collaboration of New York City

Tokyo Bronx ACG

Triple D Dance Unlimited

「国際空手道連盟 極真会館」

パレードを見ようと沿道に詰めかけた人々
(2025年5月17日号掲載)